地球PF運用ブログ

2億円の「地球ポートフォリオ」で地球全体の資産を運用する氷河期リーマンのブログ

1億円の地球債

先日の運用報告のとおり、地球債の評価額が1億円を突破しました。地球債の具体的な金額は4月20日時点で102,931,067円、地球PFに占める割合は40.44%でした。かねてより地球債に注力して来ましたので、1億円という節目を迎えることができて嬉しいです。

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当ブログを始めたのが2年ほど前です。開始時点のポートフォリオは地球株のみで、地球債は全く保有していませんでした。毎週末の運用報告で、地球株一辺倒だったポートフォリオを地球PFに拡充していく過程を記録して来ました。その中でとりわけ注力してきたのが地球債です。

地球債に力を入れて来た主な理由は、加齢に伴う会社員債券の減少です。当ブログでも度々言及していますが、地球PFの運用では会社員であるという状態を、ある種の疑似債券「会社員債券」を保有している状態に近いと考えます。会社から毎月振り込まれる定額の給料を、債券のクーポンに似たものと見なすわけです。給料は通常インフレに連動するので、会社員債券はインフレ連動債に似た性質を持っていると言っても良いかもしれません。もっとも最近は連動が機能しておらず、実質賃金は23か月連続でマイナスとなっています。

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会社員債券は会社から将来受け取るであろう総給与の割引現在価値です。そのため、会社員債券は若ければ若いほど大きくなります。そして加齢と共に価値が減少していきます。また、一般に日本企業の雇用期間は世界でも類を見ない長さを誇るので、会社員債券の価値は世界的に見ても大きくなりがちです。会社員債券の具体的な評価額は、所属している会社や個人の能力等にもよるので一概に言えません。とはいえ、普通の日本企業に勤める若者であれば、おそらく1億円は優に超えるものと思います。

もちろん、会社員債券は疑似的なものに過ぎないので、本物の債券とは色々な意味で異なります。最大の違いは、当たり前のことではありますが、労働の有無です。会社員債券は労働と常にワンセットです。しかも、ある個人の会社員債券の評価額は、その人が会社に提供する労働の評価額よりも原理的に少なくなります。つまり、会社員債券という資産の裏には労働という負債があり、負債の方が大きいため債務超過に陥っているのです。会社員債券の詳細については姉妹サイトをご参照ください( お金と労働と地球株 - 4-6. 会社員債券 )。

出典:お金と労働と地球株 - 4-6. 会社員債券

 

私も若い頃は会社員債券が大きかったので、地球株一本でも問題ありませんでした。しかし40代にもなると、会社員債券はどんどん小さくなっていく一方で、地球株の方はだいぶ大きくなっていました。そこで、減少していく会社員債券の見合いとして、地球債への投資および拡充を図りました。地球PFなので他の地球資産も同時に増やしていきましたが、最大のターゲットは地球債です。何しろ地球上で一般に投資可能な資産のうち、最大のものは債券だからです。債券の市場規模は株式のそれを上回っています。

そういうわけで地球債をゆっくりと拡充して来ましたが、そのうち退職を検討し始め、来月正式に退職する運びとなりました。現在は有休消化中です。転職はせずにFIRE生活を送ります。ということは、会社員債券がゼロになります。すると地球PFにおける地球債の割合がとんでもなく小さいことになるので、先日思い切って企業型DCの全額約3900万円を全て債券に振り替えました。企業型DCの方でリバランスを行ったのは、税金の発生を防ぎたかった意図があります。

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なお、企業型DCの商品ラインナップには新興国債券が無かったので、現状の地球債は先進国債券が多目です。ただし、その状態はあくまで一時的なものです。企業型DCをiDeCoに移管したら、新興国債券も含んだ「サクっと全世界債券」に投資しようと思っています。

これまでの地球債への注力と、先日の企業型DCの振り替えにより、この度めでたく地球債が1億円を突破しました。無職となって会社員債券が消失する状況では、いくら地球株といえども株式に偏り過ぎたポートフォリオは怖いです。もちろん債券(外国債券)もリスク資産ですが、そのリスクは株式よりも低いです。地球債が1億円あれば、それなりに安心感が増します。今後も地球債を含む各地球資産の割合に留意しながら地球PFを運用していきます。

 

【姉妹サイト】

お金と労働と地球株
~無能が30代で資産1億円を達成した方法~

 

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