ドル円は現時点で132円台後半をつけ、20年ぶりの円安をまた更新しました。先月下旬には127円まで円高になりましたが、ぶり返して来ましたね。円は対ドルだけでなく他の通貨に対しても安くなっていて、一人負けの様相です。米国は利上げ中、他の先進国も利上げを行うという中で、日本だけが緩和維持の姿勢を明確にしているので仕方ありません。
黒田日銀総裁は「揺るぎない姿勢で緩和を継続していく」「家計は値上げを受け入れている」と述べており、まだまだ引き締めに転じるつもりは無さそうです。私は値上げを受け入れたつもりは無いんですけど、、、受け入れるというか、諦めるしかないですね。しばらく円安と、それに伴う値上げが続くと覚悟するしかありません。
ところで、地球PFは為替の影響を強く受けます。円安になれば評価額が上がり、円高になれば下がります。ポートフォリオ全体に対する日本分(円建て資産)の割合が低いからです。特に地球株が顕著で、このうち日本株の割合は5%ほどしかありません。
3日前の運用報告で、地球PFは1.84億円でした。
これが本日時点では1.89億円と、たった3日で500万円増えました。もっと言えば、昨日からの1日で458万円増えています。もちろん株価が上がったことも影響していますが、やはり急速な円安の効果が大きいです。
逆に言えば、地球PFは円高に弱いポートフォリオです。最近よく「円安に備えて資産の一部を外貨や外国株にしなさい」といった専門家のアドバイスを聞きます。私は特に円安に備えるために地球PFを構築しているわけではありませんが、結果的に円安対策になっています。その観点からすると、むしろ対策が行き過ぎていて、資産の一部どころが大半が外貨建てです。よって円高になると状況が一転して、今度は評価額が下がります。
地球PFを組んでおけば各国の資産を時価総額に応じて持つことになります。それによって為替中立となるため、私としてはそれで良いかなと思っています。ただし、そうは言っても日本に住んで、円で生活しています。おそらく今後もそうです。
円高による評価額減少への耐性が私自身にどれくらいあるのか、実は分かっていません。今は円安局面で評価額が上がっているから余裕があるだけなのかもしれません。ひと昔前のように1ドル70円台といった円高局面が訪れた時に、本当に今と同じ気持ちで居られるものなのか、それはその時になってみないと分からないですね。
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