地球PF運用ブログ

2億円の「地球ポートフォリオ」で地球全体の資産を運用する氷河期リーマンのブログ

クロ現「バーゲン・ジャパン」(1)不動産

クローズアップ現代「バーゲン・ジャパン 世界に買われる“安い日本”(1)不動産」を視聴しました。タイトルのとおり、「安い」国となった日本の不動産を世界中の外国人が買いまくっている、という内容です。

私は地球PFの中で日本全体のREIT ETF(1343)を保有しています。そのため、日本の不動産が他資産に比べて割安であることは何となく実感しています。しかし番組を見るまで、その影響や問題についてあまり考えたことがありませんでした。

21世紀に入って20年余り、世界中の国がインフレを伴う経済成長を謳歌している中、日本だけがデフレに喘いでいます。その過程で日本全体が外から見て安い国になってしまいました。さらに昨今の円安がこの傾向に拍車をかけています。とりわけ日本の不動産は「お買い得」で、世界中から注文が殺到しているそうです。

バブルの頃は、日本人が世界中の不動産を買いまくっていました。当時、三菱地所が買収したロックフェラー・センターが象徴的です。それが今では完全に立場が逆転して、日本の不動産が世界中から買われるようになってしまいました。日本の不動産は今や、先進国や中国に限らず、後進国として分類される東南アジア各国から見ても安いそうです。なかなか衝撃ですね。

番組内で、北海道のリゾートエリアが取り上げられていました。そこでは宿泊施設のオーナーがほとんど外国人です。そういった外国人オーナーが、他の超富裕層「外国人」向けにビジネスを展開しています。ある施設では、元オーナーだった日本人がそこの従業員として働いていました。

また、上記のエリア向けに水道を整備するため、市は今後赤字となる見込みだそうです。その分は当然、元々居住している地元住民も税金で負担しなければならなくなります。海外から投資を呼び込むことは必要だと思いますが、番組の例では日本人があまり幸せになっておらず、何とも切ない気持ちになりました。

他のたいていの国では、基本的に自国のメリットが無い限り、外国人による不動産購入に規制がかけられています。ところが日本は無防備で、その意味でも(安さ以外にも)外国人にとって日本の不動産は魅力的です。今後は日本でも、日本人がデメリットを被ることが想定される場合は、外国人による不動産購入に規制をかけるべきかもしれません。投資に縛りをかけ過ぎるのは良くないですが、現物の不動産については防衛面も含めてある程度の規制が必要だと思います。

この「バーゲン・ジャパン」、2夜連続シリーズで今日のテーマは「労働力」です。これまた色々と考えさせられそうです。このブログでは地球PFの運用をメインにしていますが、私の本業は日本企業に勤めるしがないサラリーマンなので。仕事を早くを終えて、ぜひ視聴したいと思います。

 

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