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911の陰謀論

今日は9月11日、21年前にアメリカ同時多発テロ事件が起きた日ですね。アルカイダのテロリストが、ハイジャックした旅客機でワールドトレードセンター(以下「WTC」)に突っ込む、っていう衝撃的なテロ事件でした。

この事件に関して、発生当初から根強い陰謀論があります。主だった論は、以下の2つです。

  • アメリカ政府は事前にテロが起こると知っていて、あえて見逃した。
  • アメリカ政府がやった。事件は自作自演。

当時、私は大学院の修士課程1年生でした。事件後はしばらく、周囲でも「あれ本当にアルカイダの仕業なのかな」といった話題で持ちきりでした。私は子供の頃から、割と陰謀論に目が無い人間でした。信じるか信じないかというより、「実は物凄い裏があるのかも」っていう可能性に心惹かれたんですよね。実際の歴史でも、後になって「ある事件に実は国が関与していた」と明らかになったりすることがあります。そういうわけで、上記2つのうち、私は特に後者の「自作自演説」に惹かれました。

もう大分忘れてしまいましたけど、たとえば次のような根拠が挙げられていました。

  • 旅客機の衝突でビル全体が崩壊するはずがない。
  • ペンタゴンにも旅客機が衝突したとされているが、その残骸が全然ない。
  • シンクタンクのレポートに「アメリカの変革には新たな真珠湾攻撃が必要」といった旨の記述があった。

3点目は「だから何?」って感じもしますけど、要は「ほら、事前に計画されていたんだよ!」って言いたいのだと思います。

その他に、当時、私が関心を持ったのは次の2点です。

  • WTCの持ち主
  • 第7ビルの崩壊

まず、WTCの持ち主の話です。持ち主は、不動産王「ラリー・シルバースタイン」でした。彼は「事件の数週間前」に、ビルに35億ドルの保険をかけて、「事件後」に80億ドルの保険金を受け取った、と言われています。これもまあ「だから何?」なんですけど、彼はユダヤアメリカ人でした。陰謀論に興味が無い人は、そう聞いても余計に「だから何?」って言いたいところだと思います。しかし、陰謀論愛好家の界隈では何故か、世の中の陰謀の大半は「ユダヤ人のせい」ってことになっているんですよ。まあラリーさんにとっても、他のユダヤ人にとっても、いい迷惑だと思います。

次に、第7ビルの崩壊の話です。

このビル、旅客機に突っ込まれたツインタワーから一番離れた場所に建っていました。そのため、事故直後は損傷もほとんどありませんでした。それにもかかわらず、急に6秒くらいで崩壊してしまいました。当時はよく「意図的に爆破解体されたとしか思えない」などと言われました。

また第7ビルについては、BBCニュースの放送事故も有名です。中継先のBBC記者が、まだ「崩壊前」の第7ビルをバックに「たった今、第7ビルが崩壊したという情報が入った」と言ってしまいました。そして、その直後に中継が中断しました。それで「BBCも事件に絡んでるんじゃないのか」と騒ぎになりました。

当時はこういった情報をよく追いかけていました。しかし、今となってはどうでも良いです。もちろん、事件に巻き込まれた膨大な死傷者、関係者の方々は大変お気の毒です。しかし、あの事件は陰謀だったのか、という点については関心を失いました。

社会人になってからだと思いますが、あまり陰謀論にときめかなくなりました。たぶん就職後は目の前の仕事が忙しくて、もうそれどころじゃ無くなったのだと思います。一見すると良い事のようですが、そうとも言い切れない気もします。これは結局、日々の仕事に追われて「何も考えないようになった」だけかもしれません。陰謀論に傾倒し過ぎるのはどうかと思いますけど、一方で批判的思考力は失わないようにしたいものです。

 

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