地球PF運用ブログ

2億円の「地球ポートフォリオ」で地球全体の資産を運用する氷河期リーマンのブログ

モーニングスター社長の講演動画

モーニングスター代表取締役社長、朝倉智也氏の講演動画「不透明な未来に投資家はどのように向き合うべきか?」を視聴しました。この大変な時期、インデックス投資家にとって非常に有益な内容だと思います。

【投信EXPO2022】不透明な未来に投資家はどのように向き合うべきか?★アーカイブ配信★ - YouTube

 

講演内容は3部構成です。

Part1では、長らく投資家にとって極めて有利だった市場環境が、いよいよ終焉を迎えつつあることが解説されます。リーマン・ショック以降、主要国の中央銀行は景気の下支えのためにお金を発行しまくりました。日本では2013年に「異次元緩和」がスタートしましたね。これらのお金が株式市場に流れ込み、ここ十数年、各国の株価指数は記録的に上昇してきました。つまり、これまでは中央銀行量的緩和が株価を押し上げてきました。

少し話が逸れますが、私は「地球株の保有」によって30代で1億円の資産を作りました。姉妹サイト「お金と労働と地球株」では、地球株が資産を増やし続けるメカニズムを説明しています。そのメカニズムの大きな部分が、実は上記の内容とほぼ重なります。つまり、現代の通貨制度では銀行がいくらでもお金を発行でき、そのお金は各国の株式市場に流れ込みます。どの会社や国家が勝ち残るのかは分かりませんが、お金も会社も全て地球上にあり、宇宙に出て行ってしまうことはありません。よって、地球全体の株式「地球株」を持っておけば、あとは何もしなくても自動的に資産が増え続けるよ、という話です。

しかし周知のとおり、現在では各国とも(日本以外は)金融政策を「緩和」から「引き締め」に切り替えています。これによって、投資家にとって幸せだった時代は終了してしまいました。姉妹サイトの方でも、お金は地球上で長期的には増え続けるはず(注:利子が存在しているから)だけど、短期的には減る期間がある、と書いていたと思います。実はこれから、その短期的な期間に突入する可能性が高いです。よって地球株にとっても、地球株を主軸とする地球PFにとっても、しばらく受難の時代になるものと覚悟しています。

さて、Part2では今後世界がスタグフレーションに陥る可能性を論じています。個人的には日本は既にスタグフに陥っていると認識しています。

chikyu-pf.hatenablog.com


Part3は「じゃあ、どうするの?」といった話です。色々と有益な情報が多いですが、結論を端的に言えば、米国債や先進国債券で通貨を分散し、更に中長期では成長する世界株式に積立投資してはどうか、と言っています。私は地球PFを通じて既にこれを実践しているので、もちろん賛成です。もっと言えば、個人的には地球株と地球債をもってしても分散が不十分と考えているため、さらに地球不動産とゴールドも地球PFに加えています。

これから投資家にとって大変な時代が予想されます。というか、既に大変です。本講演の内容はほとんど、インデックス投資家にとって既知のものかもしれません。しかし、こうした大変な時代にあらためて世界全体の状況を俯瞰し、原点に立ち返る意味でも非常に有益な講演内容だと思いました。

 

【姉妹サイト】

お金と労働と地球株
~無能が30代で資産1億円を達成した方法~