先日の運用状況報告において、地球PF全体に占めるゴールドの割合が5%に到達したことを確認しました。正確には5.25%、評価額は9,546,693円です。
5%という数字は、元々ゴールドの目標割合として設定していたものです。この割合を目指して、毎日400ドル上限でコツコツとゴールドを購入してきました。もっとも「コツコツ」といっても自動買付なので、買付設定後は特にやる事もなく、私自身は週末に数字を見ていただけです。無事目標に達したため、ゴールドの毎日自動買付の設定を解除しました。今後は、ゴールドの割合が5%を大きく下回った際にスポットで買い付けるようにしようかと思っています。
さて、一般にゴールドへの投資については賛否両論あります。賛成派の主な見解は「有事に強い」「リスク分散に効果的」といったところでしょうか。逆に反対派の主な見解は「配当を生まないから不要」といったところだと思います。他にも様々な意見があるかと思いますが、私が知っている範囲での主だった見解はこんな感じです。
個人的には、確かにポートフォリオのリスク分散促進をゴールドに期待している面はあります。ゴールドの値動きは他資産と異なるので、少しくらい保有しておいても良いかと思っています。現時点で全体の5%強、1000万円弱の保有となりました。これくらいあれば十分です。
しかし地球PF運用におけるゴールド保有は、単純なリスク分散よりも大きな意味を持っています。それは、ゴールドを「地球商品」の代替資産と見なしている、ということです。
地球PFのコンセプト上、本来は地球株や地球債等と並んで「地球商品」が必要です。地球商品を実現できる、つまり、コモディティ全般に広く投資可能なETFは複数あります。しかし、それらは信託報酬が許容できないレベルの高さなのです。確か年間0.7~0.8%くらいだったと思います。地球PFは地球全体の資産保有を目指すポートフォリオですが、その実現にあたって「なるべく費用をかけずに」という点も重要なのです。
そこで代案として、ゴールドを地球商品の代表資産と見なして保有しています。またゴールド保有の手段として、信託報酬が比較的安価な金ETF(GLDM)を用いることにしました。そういうわけで、現状の地球PFにはゴールドが不可欠なのです。
言い換えれば、現状の地球PFでは本来の地球商品の役割をゴールド1つに押しつけています。かなり無理がある状況ですが、今の選択肢および資産規模では仕方ありません。今後コモディティETFのコストが十分に安くなるか、あるいは地球PFの資産規模が数倍程度に大きくならない限り、当面は「地球商品の代表」としてゴールドに頑張ってもらう形になろうかと思います。
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