過去に培った技能等も日常的に使わなければどんどん衰えていきます。
私は大学および大学院時代に情報系の勉強をしており、当時はちょっとしたプログラムを組んだりもしていました。しかし社会人になってからは、業務上プログラミングを行う機会が特になく、そのまま20年が経過しました。よって、今ではすっかり忘れ去ってしまいました。以前そのような記事を書き、「また勉強してみようかな」などと言いましたが、案の定、特に何も勉強していません。
英語もそうです。これは私以外にも当てはまる人が多いのではないかと思いますが、おそらく受験時代が英語力のMAXです。それ以降は、ほとんど英語に触れることなく生活しています。時々必要に駆られて再学習したりしますが、必要なくなれば再び英語から遠ざかります。そうして、むかし苦労して覚えた英単語もどんどん忘れていきます。
いずれも「もったいない」とは思いますが、今のところ生活に支障が無いので、まあ良いでしょう。もっと身近なところで、たまに困るのが「漢字の忘却」です。今や文字入力は完全にキーボードやスマホ画面から行っているため、手書きの機会がめっきり減りました。それに伴って、物凄い勢いで漢字を書けなくなっています。
昨日、久々に手書きで書類を作成しました。ある申込書類が手書き必須だったのです。やはり様々な漢字を書けなくなっていて、いちいちスマホで漢字を確認しながら書類を作成しました。その際に、我ながら一番驚いたのは「区」を書き間違えたことです。部首を左右逆に書いてしまいました。「あれ、開いてる方は左右どっちだっけ?」と一瞬迷い、「あー、こっちか」と書いてみたら逆でした。
私はもともと忘れっぽい人間ですが、いい加減やばいと思いましたね。あるいは、忘れるということは必要ないということであって、特に気にする必要はないのかもしれません。
学生時代に運転免許を取りました。その時の教官が「今後はみんなカーナビ使うから、道を憶える能力なんて要らなくなるよ」と言っていました。当時の私はその会話に全く興味が無かったので、「はー、そうっすか」と生返事していました。今あらためて、当時の教官の言葉について考えさせられます。
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