地球PF運用ブログ

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豚殺し

特殊詐欺の1つに「ロマンス詐欺」と呼ばれるものがあります。ネット上の交流サイトなどで、ターゲットに対して恋人のように振る舞いながら言葉巧みに交流を深め、最終的にターゲットから多額の金銭を送金させる、というものです。犯人は主に外国人になりすますことが多いため、「国際ロマンス詐欺」とも称されます。日本では「クヒオ大佐」が有名ですね。日本人がアメリカ空軍パイロットになりすまして、女性から1億円を騙し取った事件です。

ロマンス詐欺は以前から存在していますが、現在東南アジアでは「豚殺し」と名前を変え、一大産業になってしまっているそうです。詐欺のプロセスを「豚を育てて殺す」様子に見立てて「豚殺し」と言われています。豚殺しは、かつてのような単独犯による詐欺ではありません。集団で行われる大規模な詐欺です。実際に詐欺を行うのは、何らかの形で集められて身柄を拘束された人々です。ある「詐欺センター」では、数万人が強制労働(詐欺)させられていると推定されています。恐ろしいですね。

中国では2019年時点で、豚殺しの被害者が約900名、被害総額は約40億円に上りました。この被害規模を見ると、一概に「引っ掛かるのがアホ、自分なら大丈夫」とは言い難いと思います。被害者の中には、修士号を2つ持ち、複数の企業を経営している、といった、とても詐欺に引っ掛かりにくそうな人も含まれています。私が万が一ターゲットになってしまったら、絶対に引っ掛からないとは言い切れません。

私は先月ツイッターを始めました。投資アカウントという位置付けで、このブログ同様、運用資産をあからさまに公開しています。ツイッター利用の主目的は投資情報(特にタイムリーな)の収集です。一方で、他の投資家たちと交流してみたい、という目的もありました。そのため、自分の運用情報を積極的に開示している、というわけです。

ありがたいことに、当初ツイッターに期待していた環境は今のところほぼ実現していると思います。しかし、想定外の副作用もありました。どうも詐欺っぽいDM(ダイレクトメッセージ)をちょくちょく頂くのです。私が資産を公開しているせいなのか、そもそもツイッターとはそういうものなのか、よく分かりません。いずれにしてもこの程度であれば、失礼ながら相手にしなければ済みます。

しかし、もっと巧妙に、もっと組織的に、もっと大規模に「豚殺し」を仕掛けられたら、どうなるか分からないです。もはや豚殺しは巨大なビジネスなので、おそらく詐欺のノウハウも相当に蓄積されているものと思います。こういったレベルの詐欺に対して、果たして個人で対抗できるのか疑問です。ここ最近、個人的な活動範囲を急速に拡げた(ブログとツイッター始めただけですけどw)ので、十分に気を付けたいと思います。

 

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