日本の10月の消費者物価指数が先月発表されました。コアCPIは前年同月比で市場予想を上回る3.6%の上昇。1982年以来40年ぶりの上昇率だそうです。消費増税の時期をも上回っています。
特に食料品(生鮮食品を除く)の値上がりが顕著です。食用油や麺類などは前年比で2桁増を記録しました。外食の伸び率も高いです。いずれも原材料価格の高騰が要因です。
先日友人とラーメンを食べに行きました。友人お薦めのラーメン屋です。割とシンプルなラーメンが1200円ほどでした。私が「え、高いよ」と言うと、「あれ、前は1000円切ってたけどな」と友人。ラーメンは美味しかったですが、インフレの波が着実に生活を脅かして来ていると実感しました。
10月CPIについて、黒田日銀総裁も国会で「かなりの上昇」と答弁しました。ただし、今後は上昇率が下がり、2%を割るとの見通しを示しました。その上で、引き続き金融緩和を続ける姿勢です。確かに今の経済状況で金利を上げることは不適切でしょう。しかし、国民の大半はそう思っていないかもしれません。実際に世論調査では、金融政策を見直すべきとの回答が過半数を占めています。今後の金融政策の行く末が気になるところです。
地球PFはほとんど外貨建ての資産なので、一応インフレ対策になっています。もっとも米国のリセッションが懸念されている状況で、短期的に大きく下落する可能性があります。しかし長期的には、インフレに打ち勝ってくれるものと期待しています。特に株式は、長い期間インフレを上回って成長してきた資産です。地球PFの大半は地球株なので、このまま保有し続けておけば良いかと思っています。
運用の方は良いとしても、インフレで生活が苦しくなるのは困りますね。エネルギーや食料品は、節約にも限度があります。ラーメンがこれ以上値上がりしないことを祈ります。
【姉妹サイト】