地球PF運用ブログ

2億円の「地球ポートフォリオ」で地球全体の資産を運用する氷河期リーマンのブログ

企業物価指数の上昇率、日本上昇、米国下落

昨年12月の企業物価指数が発表されました。企業物価指数は、企業間で取引される商品の価格変動を示す指標です。前年同月比で10.2%上昇し、9か月連続で過去最高を更新しました。なお、22か月連続で前年を上回っています。このうち、今後どれだけが消費者物価に転嫁されるのか気になるところです。

一方、同時期の米生産者物価指数も発表されました。生産者物価指数は、製造業者の販売価格の変動を数値化したものです。日本の企業物価指数に相当します。こちらは前年同月比で6.2%上昇し、市場予想を大きく下回りました。また、2020年4月以来の大幅減となりました。

これらの数字から、日本は潜在的にインフレ進行中、逆に米国のインフレは収束に向かっている、と言えそうです。

日銀はこれまで大規模な緩和を続けて来ました。また昨日の金融政策決定会合で、今後も緩和を維持する決定をしました。現下の日本経済の状況では、利上げはとても無理でしょう。一方で今後のインフレも心配です。大変難しい局面だと思います。

逆に米国は、これまで強力な引き締めを行ってきました。FRBはインフレ収束を見据え、利上げ幅を縮小すると予想されます。インフレ率は依然として高いものの、着実に正常化に向かっているようです。

両国の状況は、ちょうどコントラストをなしています。今後、日本は「悪いインフレ」に苛まれ、米国はなんだかんだ言ってもソフトランディングできるのかもしれません。そうれであれば、単純に考えて日本株にはマイナス、米国株にはプラスかと思います。

地球PFは現在、全体の7割が地球株であり、そのうち6割が米国株です。日本株の割合は微々たるものです。「地球PFは地球全体の資産をカバーする」と言ったところで、実際には時価総額が大きい米国株の影響を非常に強く受けます。これまでのところ、インフレに対するFRBの舵取りが非常にうまく、米国は未だリセッションに至っていません。おかげで地球PFも最悪の局面を免れています。

ただし、上記は為替を一切考慮していません。米国が利下げに転じ、同時に日本が利上げに追い込まれるような事態になれば、強烈な円高で地球PFは丸焼けになります。インフレ退治が順調な米国、YCCの維持に四苦八苦している日本、両国の状況を見ていると、円高局面の到来も時間の問題かもしれません。

今後が少々怖いですが、長期的には為替を気にしても仕方ありません。引き続き粛々と地球PFを運用するのみです。

 

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