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ガーシー除名

NHK党(現政治家女子48党)のガーシー参議院議員が除名となり、議員資格を失いました。ガーシー氏は元々、有名人のプライベート情報を暴露する「暴露系YouTuber」でした。旧NHK党から客寄せパンダ(失礼ながら)として立候補し、28万票以上を集めて当選しました。当初は「寝ている議員を叩き起こす」と勇ましいことを言っていましたが、当選後は国会に一度も登院しませんでした。そして先日、参議院本会議にて全会一致で同氏の除名が決まりました。

報道によると、国会議員の除名は1951年以来72年ぶりであり、現在の憲法下ではガーシー氏が3人目だそうです。1951年には共産党の川上貫一衆院議員が衆院本会議の代表質問で、サンフランシスコ講和条約について「全面講和の締結と占領軍の撤退」を求め、これが国会の品位を汚したと見なされて除名処分となりました。この処分は当時、「言論活動への圧迫ではないか」とも言われ、反対票もそれなりに多かったそうです。一方、ガーシー氏の場合は単に欠席を理由とした除名処分で、もちろん初めてのケースです。川上氏とガーシー氏のケースを単純に比較することはできませんが、後者はもう話にもならないというか、国会の品位といったレベル以前だと思います。

「ガーシー議員」を生み出したのは、紛れもなく同氏に投票した28万人以上の有権者です。少々言いにくいですが、まるで衆愚政治の象徴です。同氏に投票した人たちは、彼に一体何を期待したのでしょうか。本気で政治を変えてくれると思っていたのでしょうか。そうであれば、悪い意味で純粋過ぎるのかもしれません。ガーシー氏は、それこそ寝ている議員より何もせず、今では常習的脅迫の容疑で逮捕状が出ている始末です。

ところで、同氏へは給与(歳費)とボーナス(期末手当)が合計2013万円ほど支給されているそうです。政治家としての仕事を一切せずに、老後2000万円問題を見事に解決しました。それも全て、彼に投票した有権者のおかげです。

一方で、彼に投票した人たちはどうでしょうか。あくまで推測に過ぎませんが、その大半は2000万円どころか、日々の生活にも窮しているのではないでしょうか。なぜなら、生活が苦しいからこそ「一発逆転の政治変革」を期待して、ガーシー氏に投票したのだろうと思うからです。今回もっとも裏切られた気持ちでいるのは、当時ガーシー氏に期待して投票した有権者でしょう。何とも切ない幕切れになってしまったと思います。

 

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