ゴールドのセミナー「ゴールドフェスティバル2024」(JBMA主催) に行って来ました。毎年開催されているようですが、私は今回初めて行きました。ちょうど前日に金価格が2700ドルを突破して史上最高値を更新しました。最高のタイミングで開催日を迎えた形です。料金は無料（指定席は有料）、時間は4時間半ほど。充実した内容で、ゴールドへの理解が深まりました。
きっかけは友人の誘いです。友人は新NISAを機に投資を始め、物凄いスピードで関連知識を吸収しています。以前、東証や貨幣博物館を初めて見学した旨の記事を書きましたが、実はそれも同友人が「行きたい」ということで一緒に行って来ました。勉強熱心ですばらしいと思います。
さて、セミナーのプログラムは以下の5部構成でした。
- 地政学とマネーの未来 ～日本と世界のこれから
- 最新版！ゴールド投資への新しい選択肢
- 日米金融政策と2024年下期のドル円相場の行方
- 新作落語：外為裁き
- ゴールドフォーキャスト2024 ～混迷深まる時代、どうなる金価格～
全編通して「今後もゴールドは上がる」「ゴールドに投資すべき」という論調でした。そりゃそうでしょう。ゴールドのセミナーなので。
ゴールドが上がり続ける根拠として、各国の政府債務増が挙げられていました。政府債務が大きくなり過ぎて利払い費が増加、これを賄うために更に通貨を発行せざるを得ず、そうなれば通貨の価値も更に落ちます。一方で、発行量に限りがあるゴールドはその価値を維持します。よってゴールドへの投資が有望だというわけです。実際に米政府債務残高と金価格、あるいはフィアットマネー（不換通貨）の供給量と金価格の上昇具合が割ときれいに相関していることを示す各種グラフも紹介されていました。
僭越ながら私も以前からこうした見方をしています。通貨の発行量に縛りがある金本位制に対して、それが事実上撤廃された管理通貨制度ではどうしてもインフレになりがちです。また利子を伴う通貨システムでは基本的にお金が増え続けるため、やはり通貨は長期的に減価していきます。そのため、投資家は資産の大部分をキャッシュのまま置いておいてはいけません。
では減価していくキャッシュの代わりに何を持つのか、という問いに対して、当セミナーや一部の専門家は「ゴールド」と回答しており、弊サイトではゴールドも含めた「地球PF」と回答しているわけです。具体策はともかくとして、その背景にある「通貨が増え続ける（＝減価し続ける）」という見解は相当程度一致していると思いました。なお地球PFに至る考え方の詳細については、姉妹サイト「お金と労働と地球株」をご参照ください（参照：お金と労働と地球株 ）。
セミナーではゴールド投資への色々な方法を紹介していました。地球PFでは、おそらく最もポピュラーの金ETFを用いています。具体的にはGLDMを保有していますが、今後もこれをガチホしてくと思います。
最近ゴールドが連日のように最高値を更新し、大変注目されています。そんな中で当セミナーに参加でき、知識が整理されて良かったです。誘ってくれた友人に感謝です。今後ゴールドの限らず、他の投資関連のセミナーにも行ってみたいと思います。
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