NW金価格が急落しています。つい最近までゴールドは絶好調で、過去最高値を毎日のように更新していました。しかしここへ来て反落、前週比で3%を超える大幅下落となっています。金価格は一時2800ドルを超えていましたが、今は2600ドル台前半にまで落ち込みました。まあそれでも依然として高水準だと思います。
下落の主な要因は2つあります。1つは中東の地政学リスク後退、もう1つは米財務長官がベッセント氏になることです。
イスラエル政府は今日の閣議でヒズボラとの停戦を採決すると見られています。複数の欧米メディアが停戦合意間近だと報じています。それ自体は喜ばしいことです。しかし「有事の金」は、有事が去れば下落します。
トランプ大統領は次期財務長官にスコット・ベッセント氏を氏名しました。ベッセント氏は投資ヘッジファンド「キー・スクエア・グループ」の創業者です。そりゃもう投資にも経済にも明るいんでしょうね。彼は経済成長重視で減税や規制緩和を主張しています。また財政赤字の削減を提唱しています。
米債券市場はこれを有望視して長期金利が急落しました。同時に株価は大きく上昇、NWダウは過去最高値を更新しました。経済の先行きが明るくなり、株などにお金が流れれば当然ゴールドは下落します。また関連する話ですが、ドルが強くなればその分ゴールドは弱くなりがちです。
ゴールドは一般に、地政学リスクや経済の先行き不透明感が高まると上昇します。まさに有事の金です。上記のとおり中東の地政学リスクは後退し、米経済の先行き不透明感は払拭されつつあります。こうなれば金価格の下落はセオリー通りといったところでしょう。
ただし今後どうなるかは分かりません。金価格のボラティリティは非常に大きくなっています。とはいえ長い目で見れば金価格は今後も上昇していくだろうと思っています。色々な要因で一時的に上下するにせよ、結局のところ管理通貨制度が続く限り、ゴールドは今後も有望な資産であり続けるものと思います。詳細は姉妹サイトの方をご参照ください(参照: お金と労働と地球株 - 1-11.【参考】お金の機能喪失 )。
そういうわけで、地球PFでは今後も一定割合のゴールドを保有し続けるつもりです。
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