昨日の衆議院予算委員会でNISAに関する質疑がありました。質問者は「日本維新の会」の斎藤アレックス政調会長。内容は「NISAの資産残高の約60~70%が海外資産で運用されている」ので「国内投資枠の設定や、国内投資への優遇措置を検討すべき」というものです。現状オルカンだのが流行っているようだが、もっと国内の成長に資する、つまり国内企業にお金が流れる制度にした方が良いのではないか、という問題提起ですね。実際にフランスやイタリアでは、同様の制度でなるべく国内(あるいはEU域内)に資金を向けさせる施策が講じられているそうです。この質問に対する答弁者は片山さつき金融担当大臣。色々話されていましたが、まとめると時期尚早、今後検討、本来は日本企業の価値が上がって自然に投資されるのが良いよね、といった感じでした。ごもっともです。
なるほど、NISAはオルカンばかり。いやー、けしからんですね。え、お前もそうだろうって? 違いますよ。つみたて投資枠は確かに全てオルカンですけど、成長投資枠は違います。成長投資枠は全て「VT」です。はい、ほとんど同じようなものですね、すみません。まあオルカンやVTの中で5%ほどは日本株に投資されています。それでお許しくださいませ。なお2年連続で年初一括投資でした。来年も多分そうすると思います。成績は今のところ、こんな感じです。

冗談はともかく、なぜ元々NISAで国内投資を優遇する制度にしなかったのか、私も不思議に思っています。前回の制度拡充でそうなるかな、と思っていたら、そうならずに枠だけが拡大されました。何とも不思議です。というのも、NISA以前(特に拡充以前)からインデックス投資がこれだけ流行っていて、SNS(Xの株クラ等)上でも既にオルカンやS&P500の話題が多かったと思います。その状況でNISAが拡充されれば、オルカンやS&P500系の人気ファンドに多くの資金が流れることは最初から明らかでした。それだけに、なぜ国内優遇措置を導入しなかったのか不思議です。片山さんの答弁内容から推測すると、色々な措置を導入するのは時期尚早と判断した、ということなのでしょうか。
もっとも、国内優遇が本当に良いことなのかどうかは分かりません。たしかに何らかの措置が取られ、国内企業に資金が流れることは、一見すると日本にとって望ましいことです。しかし、その資金の一部はあくまで制度の魅力から投じられたに過ぎず、国内企業自体の魅力が引き付けたものではありません。まさに片山さんが答弁の最後に言及したとおり、本来「一番いいのは企業価値の向上から見て、日本株、日本の投信が一番いいと選択されれば一番いい」のでしょう。今はフラットな状態で、投資家はオルカン等を選択しています。厳しい言い方をすれば、それが国内企業(あるいはファンド)に対する多くの投資家の純粋な答えだということになります。国内優遇措置の導入要否、タイミングを含め、なかなか難しい問題だと思います。
ちなみに、もしNISAに国内優遇措置が導入されても、私は特にこれまでと変わらない使い方をすると思います。つみたて投資枠でオルカンを買い、成長投資枠でVTを買います。つまり、これまでと同じくNISAの枠全体を地球株の一部として扱う予定です。あるいは、NISAの方は優遇措置を活かして国内のTOPIX連動ファンド等に切り替え、課税口座の方で「オルカン(除く日本)」等のファンドを買って調整を図る可能性も考えられます。いや、そんな面倒な事しないかな。分かりません。
ていうか、そんな事より金融所得課税の強化を止めてほしいんですけどね。配当への課税はそもそも二重課税です。本来ならゼロにしてほしいくらいです。もしゼロになるなら、無税が売りのNISA自体要らなくなります。まあ、あり得ない話をしても仕方ないですね。NISAが投資家にとってより良い制度になることを期待します。
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