18日の金融市場は株安、円安、債券安の「トリプル安」に見舞われました。日経平均株価は1600円を超える大幅下落となり、節目の5万円を割り込みました。ドル円は155円台に突入、ユーロ円は一時180円台と史上最安値を更新しました。長期金利(新発10年物国債の流通利回り)は一時1.755%にまで上昇しました。約17年ぶりの高水準です。なお金利と債券価格は逆相関するので、金利の上昇は債券価格の下落となります。まさに株安、円安、債券安のトリプル安です。ちなみに本日時点でトリプル安の状況は特に変わっていません。
高市政権は「責任ある積極財政」を掲げています。これによる財政悪化への警戒感から国債や円が売られている状況です。同経済政策が日銀の利上げに相反する点も懸念材料でしょう。株は一般に金利が上がれば下がります。セオリー通りに見えますが、株安については他にも色々な要因がありそうです。いずれにせよ、市場は明らかに財政拡張を懸念してしているようです。
3年前のトラス・ショックを彷彿とさせます。トラス政権は当時、財源を明確にしないまま大幅減税を打ち出しました。すると国債増発の懸念から金利が急騰(国債が下落)、ポンドは売られて急落、株価は金融市場の混乱から下落しました。イギリスのトリプル安です。トラス政権は減税政策を撤回、トラス首相は当初の政策発表からわずか49日で辞任に追い込まれました。今回の日本版トリプル安は、イギリス版ほど深刻なレベルではありません。とはいえ、当時のイギリスの状況は現在の日本とかなり似ており不気味です。そのうち日本版トリプル安は「高市ショック」と呼ばれるようになるかも分かりません。
日本経済への影響が気になるところです。積極財政が上手く行けば景気が浮揚します。一方でインフレが加速してしまいます。もしかすると、今や後者の弊害の方が大きいかもしれません。また昔と違って、長期金利も敏感に反応するようになりました。これに対して日銀は利上げに踏み切るのかどうか未だに不透明です。どうなることやら。
トリプル安が地球PFに与える影響はどうでしょうか。日本株や日本国債の下落は、直接的にはそれほど影響しません。ポートフォリオ全体に占める国内資産の割合が小さいからです。もちろん、仮に米国株が暴落し、その影響で日本株が下がった、といったような場合は、地球PFも同様に影響を受けて下がります。一方で、円安はダイレクトに影響大です。ただし、こちらは直接的にはプラス要因となります。理由は上記と同じく国内資産の割合が小さい、つまり外国資産の割合が大きいため、円ベースの数字が嵩上げされるからです。色々書きましたが、実際の地球PFは直近で下落しています。
引き続き地球PFで資産を防衛しながら、日本経済の状況を注視したいと思います。
【姉妹サイト】
お金と労働と地球株
~無能が30代で資産1億円を達成した方法~
【他の投資家ブログ】
【はてなランキング】