米国と中国は昨日の貿易協議で、それぞれ追加で発動した関税を115%引き下げるとの共同声明を発表しました。115%に引き下げるのではなく、引き下げ幅が115%です。すごい。
<米中関税引き下げ>
- 米国→中国:145%→30%
- 中国→米国:125%→10%
これを受けて株価は急騰、米国株主要3指数は軒並み大幅に上昇しました。NWダウは1,160ドル高、日経平均も現時点で700円近い上昇を見せており、軽々と38,000円を突破しています。日本株の上昇については円安の影響も大きいでしょう。
つられて地球PFも前日比で570万円超のプラスとなりました。地球PFはその大半が外国資産で構成されています。半分強が地球株であり、その半分以上が米国株です。今回のように米国発の株高、かつ円安となれば、地球PFにとって大きな追い風となります。

トランプ大統領は6日、数日以内に「地球を揺るがす」重大発表を行うと予告しました。先日明らかにされたその内容は、薬価の引き下げでした。これはこれで重大な政策と思いますが、地球を揺るがすほどではないと思います。むしろ今回の米中関税引き下げの方が地球を揺るがす重大発表かも分かりません。まあ揺れているのは地球ではなく地球PFなんですけど。
それにしても、こんなに早く、かつこれほど大幅に引き下げるなら、最初から貿易戦争なんてしなければ良かったのに、と思ってしまいます。トランプ大統領は今後「これもディールの一環だった」と言うかも分かりません。しかし実態は、少なくとも貿易戦争においては中国に競り負けたようにしか見えません。また先月は米国債の急落に焦って一時関税をストップしたりと、行き当たりばったり感が否めません。
関税を課せば結局のところ自国民が物価高で苦しみます。なので、多くの識者が「インフレに耐え切れず、いずれ関税は引き下げられる」と指摘していました。その通りになりました。一般庶民がインフレに苦しむ一方、投資家にとっては絶好の買い場を提供してもらっただけかもしれません。そういえばトランプ大統領は先月、「今こそ株を買うべき」と言っていましたね。いや、ええんかこれ。。。
今回は米中の大幅な関税引き下げで市場が湧き、おかげで地球PFもプラスとなりました。しかし今後は不透明です。トランプ政権の間はボラティリティが高い相場になりそうです。あまり地球を揺るがさないでほしいものです。
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