地球PF運用ブログ

2億円の「地球ポートフォリオ」で地球全体の資産を運用する氷河期リーマンのブログ

金価格、過去最高更新

25日、金(ゴールド)の国内店頭販売価格が過去最高を更新しました。地金大手の田中貴金属工業が、1グラム当たり「9948円」と設定しました。ゴールド、なんて高価な物質でしょう。わずか1グラムが今や1万円近い価値です。

金価格上昇の要因は色々考えられます。まず円安。昨今の激しい円安によって、円建ての金価格が大きく嵩上げされているはずです。ただし、ドル建ての金価格もそれなりに上昇しています。世界的な物価上昇も影響しているのでしょう。また、ロシアのウクライナ侵攻に端を発した地政学リスクも要因の1つです。こういう時は、安全資産の代表格であるゴールドの需要が高まります。

そもそも、現代の管理通貨制度の下では金価格は長期的に上がり続けるものと思います。金本位制の時代とは異なり、通貨の発行量がゴールドの産出量に制限されないからです。特に1971年のニクソンショック以降、通貨はゴールドから完全に解放されて、いくらでも発行できる代物になりました。その意味では、実は金価格が上がっているのではなく、通貨の価値が下がっています(参照:1-11.【参考】お金の機能喪失)。ゴールドに対して通貨全般が下落しており、通貨全般の中ではドルに対して円が下落しています。よって、円建ての金価格はとりわけ高く見えます。

地球PFでは米国ETF「GLDM」を通してゴールドを保有しています。地球商品の中にもゴールドが含まれていますが、わざわざ別建てで持っています。つまり特別扱いしています。地球全体の資産を幅広く保有することを目指す地球PFにおいて、ある意味でゴールドだけには肩入れしている形です。これは、ゴールドを単なる貴金属ではなく、地球全体で通用する「地球通貨」と見なしているためです。

ただし、ゴールドを商品と見なすか通貨と見なすかについては、プロの間でも見解が分かれるようです。地球PF内で地球商品の割合をもっと高めていけば、その中でゴールドの保有量も増えます。最終的にはそうすることで、現状の「ゴールド特別扱い」を解消しても良いかもしれません。とりあえず、当面は破竹の勢いを見せるゴールドを引き続き一定量保有しておこうと思います。

 

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