円安が進行しています。10日に1ドル152円を突破し、一時153円をつけました。この水準の円安は約34年ぶりで、節目を突破した感があります。
直接の要因は、米CPIの予想上振れです。10日に発表された米CPIは事前予想を上回り、インフレが根強く残っていることが確認されました。市場では利下げ開始が遅れるとの観測が広がり、ドル買い円売りが進み、ドル円は一気に152円台に入りました。そして、ついには一時153円台をつけたという状況です。また、米金利の上昇から株価は大きく下落しました。
昨今の円安の主要因は内外金利差です。日銀は先月、マイナス金利を解除しました。これは本来であれば円高要因です。しかし、実際には米国の金利上昇幅の方が大きく、金利差は更に拡大しました。よって、円安が一向に収まりません。
円安は地球PFにとって、あくまで額面上はプラスに働きます。地球PFはほとんど外貨建て資産で構成されているからです。ただし、今回は金利上昇による株価下落が大きく、この円安でもカバーし切れていません。まだ確認していませんが、おそらく地球PFはそれなりに下落しているものと思います。
急激な円安を受けて、為替介入の実施有無が注目されています。神田財務官は「為替介入かどうかは別にして、あらゆる事態に常日ごろから備えている」と述べるに留まり、明言を避けています。仮に当局が介入に踏み切ったとしても、おそらく効果は一時的でしょう。介入直後は円高に反転しても、すぐに円安方向に戻り、下手をすると更に円安が加速してしまうかもしれません。主要因である内外金利差が解消していないので、付け焼き刃の介入は効果が持続しないはずです。
円安加速はインフレ加速に直結します。地球PFはある程度インフレにも耐えられるポートフォリオです。それは良いとして、日々の生活が苦しくなりそうで嫌です。また一段と光熱費や食費が高くなってしまってはたまりません。為替の動向は予想できませんが、引き続きウォッチしておこうと思います。
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