地球PF運用ブログ

2億円の「地球ポートフォリオ」で地球全体の資産を運用する氷河期リーマンのブログ

地球上の各種資産の市場規模

地球PFは、地球全体の資産保有を目的としたポートフォリオです。地球全体の資産と言っても、あらゆる山や川などの自然資産、あるいは人間(自分以外の全地球人)といった資産を保有することは不可能です。この時代に個人が幅広く、かつ低コストで投資可能な資産クラスとして、株式、債券、不動産(リート)、ゴールドを採択しています。

では、地球上でこれらの資産の市場規模はどのようになっているでしょうか。昨今の世界的な金融緩和で各資産に膨大なお金が流れ込み、ここ数年だけでも様変わりしました。市場規模の数字は短い期間で意外と大きく変動するので、あくまで規模感を把握するための概算値と捉えていただければ良いと思います。

まず、4資産のうち最大の市場規模を誇るのは債券です。約200兆ドル程度と推定されています。株式は債券の半分程度しかなく、約100兆ドルです。実はこの2つの資産で、全体のほとんど(95%以上)を占めてしまいます。不動産(リート)とゴールドの市場規模は、これらに比べれば文字通り桁違いに小さいです。

 

地球上の各種資産の市場規模
(カッコ内の%は割合)

  • 株式:100兆ドル(31.9%)
  • 債券:200兆ドル(63.7%)
  • 不動産:2兆ドル(0.6%)
  • ゴールド:11兆ドル(3.8%)

 

さて、原理的に考えれば、上記の割合こそ地球PFが目指すべき割合です。地球PFは地球全体のいわば縮小コピーを保有する戦略なので、株式や債券といった各資産クラス間の割合も、米国株や日本株といった資産クラス内の割合も、地球上のそれと一致している必要があるからです。

しかし、実際に運用する際にはいくつかの留意点があります。最大の問題は、潜在的な債券の存在です。会社員として一定の給料を得られているのであれば、既に潜在的な債券(会社員債券)を保有していると見なせます。特に日本企業の会社員は、この潜在的な債券の額が極めて大きくなり、この影響を無視できません。つまり、会社員債券もポートフォリオに加えて考える必要があります。会社員債券は地球PFの運用において重要な概念となるため、別記事であらためて説明します。

地球PFの運用には他にも様々な問題があり、その多くは未解決のまま今に至っています。特に各資産の割合について、依然として大き過ぎる会社員債券や、逆に小さ過ぎる不動産(リート)市場規模を考慮に入れると、現実の地球の資産割合をそのまま適用できません。それでも、地球PFが原理的に準拠すべき構成比率は、この現実の地球上の資産割合です。今後も運用しながら、理想と現実のバランスを考えていきます。

 

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