地球PF運用ブログ

2億円の「地球ポートフォリオ」で地球全体の資産を運用する氷河期リーマンのブログ

サクっと全世界債券

全世界債券を投資対象とする魅力的な投信が登場しました。SBIアセットマネジメントは、従来の「EXE-i 先進国債券ファンド」を「SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンド」(愛称:サクっと全世界債券)に変更します。

投資対象を先進国債券から全世界債券に変更し、年間コストを年率0.4110%から0.1098%に引き下げます。具体的な投資対象は、米国債ETF「AGG」(比率:60%)と世界債券ETF「IAGG」(比率:40%)です。

カバー範囲が先進国から、新興国も含む全世界に拡張されるという、なかなかドラスティックな変更です。これ1本で丸っと全世界の債券に投資でき、コストも安い(全世界債券分野では現状最安)ので非常に魅力的です。

全世界債券については、既に楽天投信投資顧問の「楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンド」があります。投資対象ETFは「BNDW」で、これは米国債ETF「BND」と先進国債ETF(BNDX)を半々で組み合わせたものです。楽天の方には新興国債券が含まれていません。新興国債券を除けば、こちらでも全世界債券に投資できます。

私はカバー範囲とコストを重視しているので、前者の「サクっと全世界債券」の方が好みです。先進国債券から新興国債券までカバーしており、更にコストは全世界債券対象の投信としては最安となります。

債券クラスに新興国債券が要るのかどうか、といった点は意見が分かれるところでしょう。債券に低リスク、安全性を期待するのであれば、たしかに新興国債券はあまり適していません。しかし、なるべく地球全体の資産に投資する、地球上のお金を極力捕捉する、モダンポートフォリオ理論において最も効率的とされる「市場ポートフォリオ」を目指す、という地球PFの観点からすれば、債券クラスから新興国債券を除く理由がありません。

さて、地球PFの「地球債」は現在、米国債ETF「AGG」、先進国債ETF「BNDX」、新興国債券ETF「VWOB」で構成されています。割合は時価総額比を理想としていますが、何分にも手動で調整しているのでズレが生じます。今は米国債が少々多目になってしまっています。地球株のETFは元々「VT」1本なので、こういったズレは発生しません。この点、1本のETFでは済まない地球債は扱いが少々面倒くさいです。

「サクっと全世界債券」であれば、このような手間がかからず、日本円でそのまま買えるのでドル転も不要です。コストは地球債の加重平均コストより若干上がりますが、それでも十分に安く、総合的に見て魅力的です。今後、円預金から債券クラスに投資する際は、この「サクっと全世界債券」でも良いかなと思いました。もっとも、3月に退職して給与所得が無くなるので、円預金からの新規投資自体が無くなるかもしれませんけど。

それにしても、近年の投資環境の改善は目覚ましいものがあります。今であれば、それこそ「オルカン」と「サクっと全世界債券」を半々で買うだけで、簡易バージョンの地球PFを作れます。この2つで市場ポートフォリオっぽいモノを作れる、と言い換えても良いでしょう。地球上で投資可能な資産市場は、ほとんど株式と債券で占められているからです。

私はそれら以外の資産にも投資していますが、いずれも市場規模がとても小さいので、資金が少ないうちは無理して投資しなくても良いと思います。もし私がまだ若く、これから投資をスタートするのであれば、多分この上記2つに投資すると思います。

新興国債券を含めた全世界の債券に低コストで投資できる「サクっと全世界債券」。とても素晴らしいので、ステマ記事のように絶賛してしまいました。今後、地球債の新規の投資対象として非常に有望です。

 

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