地球PF運用ブログ

2億円の「地球ポートフォリオ」で地球全体の資産を運用する氷河期リーマンのブログ

企業型DCのスイッチング

現在加入している企業型確定拠出年金(以下、企業型DC)において、初めてスイッチングを行いました。スイッチングとは、保有している運用商品の全部か一部を他の商品に変更することです。保有商品をいったん売却して、その売却資金で別の商品を購入します。売却から購入まで、一連の手続きに10日間ほどかかりました。なお、正確には「掛け金」(運用割合)の方も合わせて変更しています。

私の場合、資産残高は全て「外国株式」でした。今回、これを全て「外国債券」にスイッチングしました。金額は38,872,072円です。

企業型DC_20240418

おそらく最初で最後の思い切ったスイッチングです。なぜ最後かというと、5月下旬の正式退職後にiDeCoに移管する予定だからです。

スイッチング先の外国債券は「FTSE世界国債インデックス(除く日本)」との連動を目指す商品です。「FTSE世界国債インデックス」は、24の国および地域の国債で構成された指数です。「除く日本」では、ここから日本が除かれて23か国・地域となります。構成銘柄数は1000近くに及ぶので、とりあえず分散の度合いは申し分ないと思います。個人的には国や地域だけでなく、通貨も分散されている点にありがたみを感じます。

今回企業型DCのスイッチングに踏み切った理由は主に2つあります。

第一に、正式退職を間近に控えた私の「会社員債券」がもうほとんど残っていないからです。5月24日をもってゼロになります。これまで地球PFの運用では、暗黙的に会社員債券の存在を前提にして、ざっくりした割合を考えていました。地球PFでは長らく、地球株の割合が突出して大きい状態が続いていました。最新の割合状況はこちらです。

chikyu-pf.hatenablog.com

もし会社員債券が十分に大きい、つまり今後何年も会社から給料をもらい続けるのであれば、地球株の割合が多くても良いのです。日本型企業に勤める、特に若い会社員であれば、会社員債券は通常巨額です。私はもう若くありませんが、若ければ資産のほとんどが会社員債券で占められるので、本当の債券など不要なくらいです。私も以前は地球株のみを運用していました。

もっとも、会社員債券の正確な額を求めるのは難しいです。退職までに会社から貰えるであろう全ての給料や手当等の合計の割引現在価値ということになりますが、将来のことなど分からないので、ざっくり概算で見積もるしかありません。会社員債券の詳しい説明については「お金と労働と地球株 - 4-6. 会社員債券」をご参照ください。

出典:お金と労働と地球株 - 4-6. 会社員債券


上記のとおり、地球PFの運用は会社員債券を考慮したものになっています。ところが、退職して会社員債券が消失するとなれば話は別です。その分、本当の債券を充当しなければ、いたずらに株式の割合が大きい、リスク過多のポートフォリオになってしまいます。そういうわけで、今回企業型DCのスイッチングを活用して、一気に3900万円近いリバランス(株式→債券)に踏み切りました。

第二に、税金を発生させずにリバランスを実施したかったからです。当初は課税口座のVTを売却して、その資金で地球債を構成する各ETFを購入しようと思っていました。その場合、かなり大きな税金が発生してしまいます。課税口座なので仕方ありません。しかし、これが企業型DCであれば売却益に税金が発生しません。そういうわけで、取り急ぎ企業型DCの中でリバランスを行うことにしました。

なお、リバランスはiDeCoに移管する際の実施でも良いかな、とも思っていました。しかし手続きに思いのほか時間がかかりそうなので、とりあえず経過措置として企業型DCの中で実施しました。

さて、これで地球PFの割合はどうなるでしょうか。正確な数字は週末に集計しますが、おそらく地球株が5割ほど、地球債が4割ほど、その他が1割ほど、といったところだと思います。金額ベースでは、地球株が1.3億円強、地球債が1億円強、その他が2000万円くらいでしょうか。なかなか良い感じです。会社員債券の考慮が不要になるので、むしろ現実の各資産の市場規模割合に近づきました。

最初で最後のスイッチングが無事完了して、とりあえず一安心です。もしかすると相場的にもタイミングが良かったかもしれません。もっとも、それは副次的なことなので割とどうでも良いです。

スイッチングを経て、現状の地球債はトータルで「先進国(日本を除く)」が多目になっています。現在の企業型DCでは、どうしても商品ラインナップが限られています。あくまでiDeCoに移管するまでの経過措置なので、まあ多少歪でも良いでしょう。iDeCoに移管したら「サクっと全世界債券」に投資しようかなと思っています。こちらは日本や新興国の債券も含む商品なので、移管後はもう少しバランスの良い地球債になろうかと思います。そこまで行けば一段落です。

 

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