このたび「資産所得倍増プラン」の一貫として「NISA」の拡充が明示されました。NISAでは運用益の一部が非課税となるため、NISA拡充は投資家にとって喜ばしいです。
現行のNISAは「一般NISA」と「つみたてNISA」の2種類に分かれています。それぞれ、投資可能期間、非課税期間、年間非課税投資枠が異なっています。一般NISAは「太く短く」投資、つみたてNISAは「細く長く」投資、といった感じになっています。
一方、新NISAでは投資可能期間が恒久化され、非課税期間は無期限となります。更に年間非課税投資枠も拡大される方針です。端的に言って「良いこと尽くめ」です。
現行2種類のNISAと新NISAの比較は以下の図のとおりです。
引用：「ＮＩＳＡ拡充、現役世代の投資促す」、産経新聞、2022年11月28日、https://news.yahoo.co.jp/articles/b7efa9958f9b6a0270b9a9cc889bde1f900645d8
新NISAは2024年1月より利用可能となる見込みです。私が現時点で最も気になっているのは、現行2種類のNISAは統合された上で拡充されるのか、それともバラバラに拡充されるのか、という点です。その点はまだ明らかになっていません。統合されるのであれば特に問題ないのですが、そうでない場合は切り替えを検討しなければならなくなります。
私は現在「つみたてNISA」を利用しています。もともと一般NISAの非課税限度額合計が600万円（5年間×120万円）、つみたてNISAの限度額合計が800万円（20年間×40万円）でした。そこで、より限度額合計が大きい「つみたてNISA」を利用してきました。
しかし、今回の拡充で投資可能期間と非課税期間の縛りが無くなるのであれば、投資枠が小さい「つみたてNISA」を使い続ける意味がありません。今回もし現行両NISAがバラバラに拡充されるのであれば、投資枠がより大きくなるであろう「一般NISA」に変更したいと思います。変更手続きが面倒なので、ぜひ統合してほしいと思っています。
現在のつみたてNISAでは、無分配の新興国株投信に積み立てています。地球株の多くはVTです。本来はつみたてNISAでも地球株に相当する投資信託（オルカン等）に積み立てたかったところです。しかし、企業型DCの方で先進国株投信を選択せざるを得なかったため、それとバランスを取っています。つまり、企業型DCのファンドの選択肢が少な過ぎるため、仕方なく「つみたてNISA」と組み合わせて小さな地球株を作る、といった変則的なことをしています。
新NISAでは何に投資するかも要検討です。非課税期間が無期限になるのであれば、今後はそれを活かして、分配金が出る東証ETFに投資しても良いかもしれません。その場合の筆頭候補は、東証ETF版の地球株「2559」でしょうか。この辺は上記のとおり企業型DCとの調整も必要なので、あらためて検討したいと思います。
何はともあれ、NISA拡充は大歓迎です。これを機に一般NISAとつみたてNISAが統合されるかどうかも含め、続報を待ちたいと思います。
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