地球PFの集計は原則として毎週土曜日に行っています。直近の運用報告は下記です。
しかし最近は相場の乱高下が激しいので、トータルの評価額だけはマネーフォワードで日々確認しています。
先日7月12日、地球PFは過去最高値を更新しました。その際の評価額は294,450,499円です。しかしそこから急転直下、あれよあれよと連日下落し、1週間後の7月19日には284,475,542円となりました。両者の差額は9,974,957円、僅か1週間でほぼ1000万円の下落となりました。
この間、ドル円は円高方向にシフトしていましたが、トランプ氏の「ドル高是正」発言でこれが急進しました。また半導体株が大きく下落し、米国株全体もこれに引っ張られました。連動して日経平均も大幅に下落しました。これまで地球PFの評価額を押し上げて来た円安株高の環境が、一気に円高株安へと反転しました。地球PFもこのダブルパンチを食らって大幅に下落した形です。
とりわけ円高が効いています。当ブログで何度か言及していますが、地球PFは為替に敏感で円高に弱いのです。完全な地球PFは理論上、為替中立となります。現在の地球PFは不完全なものですが、それでも他の数多のポートフォリオに比べれば為替中立の度合いが強いです。とはいえ、私自身は日本円で生活を営んでおり、地球PFも日本円で評価されています。すると、時価総額ベースで外国資産が多くの割合を占める地球PFは、円ベースで見ると必然的に為替の影響を大きく受けます。つまり為替中立だの何だの言っても、結局のところ円ベースで見れば円安で上がり、円高で下がるというわけです。
「1000万円減！」は金額的になかなかのインパクトがあります。とはいえ、実のところ減少率は3.4%程度です。リスク資産であれば毎日1%くらい変動してもおかしくありません。地球PFだってリスク資産の塊です。1週間で3.4%程度の変動は大したことないです。今後、地球PFの増加は「額」で実感し、減少は「率」で見るようにすれば、精神衛生的によろしいかもしれません。どうでも良い小手先のテクニックですが。
それにしても、あらためて地球PFも落ちる時は落ちるものだと久々に実感しました。地球PFは地球全体の株式のみならず、債券にも不動産にもコモディティにも分散されています。株式の割合は全体の5割ほどに過ぎません。ある意味で分散の極みのようなポートフォリオです。それでも今回、短い期間でそれなりの下落幅を記録しました。
その他の典型的なポートフォリオに比べれば、これでもまだマイルドな下落率でしょう。株式だけ、米国株だけ、半導体株だけ、個別株だけ、といったPFは今回更に悲惨なことになっているかもしれません。そういったPF群に対して、一般に地球PFの上昇率と下落率は概ねマイルドになります。地球PFの値動きは、良くも悪くも地球上の（ほぼ）あらゆる資産の値動きを加重平均したものになります。それにもかかわらず、最近は地球PFの値動きもなかなか激しいです。
先週は地球PFが1週間で1000万円下落するという、ちょっとした事案が発生しました。下落率は3.4%。金額ベースでは一見大きな下落も、率で見ればそれほど大したことありません。今の規模感であれば、1000万円レベルの上昇や下落は今後も頻繁に発生することでしょう。短期的な値動きにいちいち翻弄されず、長期投資の視点を忘れずに運用していきたいものです。
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