為替相場が転換して急速に円高が進んでいます。主要因はトランプ前大統領の発言です。ブルームバーグ社のインタビューで、トランプ氏はドル高に対して強い懸念を示しました。これを受けてドル売り・円買いが急進、わずか3時間ほどで2円近く円高となりました。日本の為替介入すら上回る影響力です。昨日中に1ドル156円台前半をつけ、現時点で155円台半ばです。約1か月ぶりの円高水準となっています。
先日、トランプ氏暗殺未遂事件が発生しました。銃弾が右耳上部を貫通するも、彼は一命を取り留めました。さすがの豪運です。そして驚くべきことに、トランプ氏は撃たれて出血したまま右手の拳を振り上げて、支持者に向けて高らかにガッツポーズをして見せました。ふつう暗殺されかけた直後に出来ることではありません。常人離れした精神力です。現在の明らかにボケていて弱々しいバイデン大統領とは著しい対照を成しています。
トランプ氏の大統領再選はほぼ間違いないと思われます。そうなれば米国株は上昇、為替は今後も円高に進む可能性が高いです。彼はかねてよりドル高を嫌っています。既に市場はそれを織り込んでおり、今回のトランプ氏の発言前から為替相場は円高に向かっていました。先のインタビューでの発言が円高を更に押し進めた感じです。
なお、この円高は日本政府にとって僥倖でしょう。日本では政府も日銀も、行き過ぎた円安に対して有効な手を打てずに四苦八苦していました。今後のトランプ政権率いる米国はドル高を是正したい。日本は円安を是正したい。このように両国の思惑は合致しています。ここへ来て一気に円高転換といったところでしょうか。
円高は地球PFに直撃します。地球PFはほとんど外国資産で構成されているからです。現在の規模感では、ドル円「1円」の円高で、地球PFの円ベースでの評価額は130万円から140万円ほど下落する見込みです。ただし、これは「為替以外の条件が一切変わらなければ」という仮定の下での計算です。実際には同時に各国の株価や債券価格等も変動するでしょう。地球PFはそれらの影響も受けるので、一概に為替の変動だけでトータルの動きを説明し切ることはできません。とはいえ、おそらく総合的に見て円高はマイナスに働くでしょう。本日時点で既に2.9億円を割っています。
地球PFの細かい集計は例によって週末に行います。現在は為替変動含め、まさにトランプ相場再来と言える転換期のようです。それでも地球PFの運用方針は変わりません。「なるべく費用をかけずに地球全体の資産を保有する」。今後も地球PFと共に歩んで行きます。
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