地球PF運用ブログ

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YCC再修正も円安止まらず

日銀は昨日、金融政策決定会合にてYCCの再修正、一層の柔軟化を決定しました。これまで長期金利(10年金利)の上限を1%としていましたが、今後は1%を超える取引も容認されます。日銀は1%を上限の「めど」と位置付けました。なお、長期金利は会合前から既に0.9%を超えていました。

今回の日銀会合には注目していました。YCC修正の内容によっては為替が大きく変動して、地球PFへの影響も大きなものになるからです。また、円高となれば絶好のドル転チャンスとなり、地球債への積立を再開できます。そういうわけで注目していたのですが、こういう日に限って仕事で出張が入りました。いつも通り在宅ワークだったら植田総裁の会見も視聴できたのに。

会合の結果は出張先からXを見て知りました。YCCの柔軟化は大方の事前予想どおりです。ところが、これによって為替が円高に反転しなかったのは予想外でした。むしろ円安が進み、1ドル151円台後半となりました。

昨今の円安の主要因は内外金利差かと思います。今回のYCC修正は事実上の利上げとなります。そうであれば、これで日米の内外金利差が縮小するので、円安が止まって円高に反転しそうなものです。それが逆に円安促進という結果となりました。

なぜそうなったのでしょうか。アナリストや経済評論家などの説明は、YCCの修正内容が予想よりも小さかったから、というものです。上限自体の引き上げではなく、あくまで「めど」に留まった、これでは限定的な修正に過ぎないと。日銀は今回1%超えを許容する姿勢を打ち出しましたが、同時に、今後もYCCを維持しながら緩和を続ける姿勢も示したと言えます。その意味では確かに、それほど思い切った修正内容ではなかったのかもしれません。

それにしても、この種の「専門家」は、結果が出てから「それはこういう理由」「実はこうだった」みたいな後講釈を次々に展開します。私が知る限り、大方の事前予想は「YCC修正なら円高」だったはずです。予想は当たっておらず、これでは競馬の予想屋とあまり変わりがありません。まあ私も円高に反転するだろうと思っていたので、他人のことを言えませんが。結局のところ、株価と同様に為替相場の予想など本来誰にもできないのでしょう。専門家の意見と言えど、話半分に聞いておいた方が良さそうです。

今のところ為替が円高に反転していないのでドル転は保留です。既にドル余力は枯渇しているため、これでは地球債への積立を再開できません。ただし為替介入があれば、一時的に円高となる可能性があります。それを待ってみるか、いっその事、高値のゴールドを一部売却してドル余力を確保するか。状況を見ながら検討したいと思います。

 

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