地球PF運用ブログ

2億円の「地球ポートフォリオ」で地球全体の資産を運用する氷河期リーマンのブログ

TMFの下落が凄い

最近、X(旧Twitter)で良く目にする「TMF」というETFがあります。こちらはレバレッジ型の債券ETFで、対象債券は20年超の米国長期国債レバレッジは日々の値動きの3倍です。地球PFでは保有していません。

通常、長期国債は短期国債よりも利回りが高いです。その分、値動きも大きくなります。仮にデュレーションが20年であれば、金利が1%変動するだけで値動きは20%になります。本ETFでは、この値動きが更に3倍となります。非常にハイリスク(変動が大きい)なETFです。

これが何故話題かというと、とんでもなく下落しているからです。FRBは昨年より、インフレ退治のために政策金利を継続的に引き上げています。先月のFOMCでは利上げが見送られたものの、年内の追加利上げ、その後の高金利キープが示唆されました。金利が上がれば債券価格は下がります。特に長期債はその影響を大きく受け、下落幅も大きくなります。TMFでは、この下落幅が更に3倍となります。そういうわけで、TMFは今とんでもなく下落しており、とうとう節目の5ドルを割り込みました。

しかし、TMFに賭けたくなる気持ちは良く分かります。上記のとおり、現在はFRBが歴史的に金利を引き上げています。これはインフレが収まるまでの一時的な措置である可能性が高く、いつかは金利が元に戻ると予想されます。金利が下がれば債券価格は上がります。TMFであれば、今とは逆に、大幅な上昇を見込めます。当選確率が相当に高い宝くじのようなもので、一発逆転の可能性を秘めています。

それが、当初の予想よりも利上げが長引き、今のところ利下げの時期を見通せません。レバレッジ型の商品は一般にコストも高くつき、TMFでは1%を超えています。もとより長期投資には向いていない商品です。結果的にTMF保有者は長期に渡って損失を抱えることとなり、「こんなはずではなかった」という方も居られるでしょう。

それでも、いつかは金利が下がり、債券価格は上がるものと思います。そうならなければ、インフレ退治は失敗です。その意味でTMFへの投資は依然として非常に魅力的です。しかし、地球PFの運用方針には沿っていません。地球PFの運用方針は「なるべく費用をかけずに地球全体の資産を保有する」というものです。この方針に照れせば、米国の長期国債に集中することもなければ、ましてレバレッジ型の商品を組み込むこともありません。

投資は所詮ギャンブルなので、その勝ち負けは事前に分かりません。地球PFも決して最強のポートフォリオなどではないし、この運用方針を堅持できるかも自分次第です。しかし自分なりの運用方針を持ち、これを守っていれば、投資で大敗する確率を幾ばくか下げられると思います。私は今後も地球PFを運用し続けたいと思います。

 

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