地球PF運用ブログ

2億円の「地球ポートフォリオ」で地球全体の資産を運用する氷河期リーマンのブログ

地球のオーナー

昨年5月より地球PFの運用をスタートし、先日、ポートフォリオの中身を少々拡張しました。一応バージョンアップしたということで、現在の地球PFは「Ver2.0」となります。構成は以下のとおりです。

 

地球PF(Ver2.0)

  • 地球株(VT他)
  • 地球債(AGG+BNDX+VWOB)
  • 地球不動産(2515他+1343)
  • 地球商品(GSG)
  • ゴールド(GLDM)

 

良い機会なので、あらためて地球PFの考え方について書いてみたいと思います。

地球PFの運用方針は「なるべく費用をかけずに地球全体の資産を保有する」です。この方針に沿って、世界中の株式、債券、不動産(REIT)、商品(コモディティ)に幅広く投資可能なETFをピックアップし、組み合わせて保有しています。

比喩的に言うと、地球を丸ごと持っているようなものです。当ブログのアイコンはそれを表しています。地球PFの運用者は、さしずめ「地球のオーナー」と言ったところでしょうか。

地球PFに関して、たまに当ブログへのブクマやtwitterへのリプライで「私とは真逆の考え方です」といったコメントを頂きます。そうした方々のブログやツイートを拝見すると、投資すべき銘柄を徹底的に分析していて、厳選された少数の銘柄でポートフォリオを組んでいます。なかには「JT株1本に数千万円を投じている」という猛者もおり、非常に驚きました。確かに、地球PFの「何も考えずに全持ち」戦略とは真逆です。色々な投資戦略があり大変勉強になるので、ブログやtwitterはありがたいですね。

ではなぜ地球PFにしているのかというと、大まかに2つ根拠があります。

第一に、地球全体の資産市場がプラスサムゲームに見えるからです。プラスサムゲームとは、全体のパイが増えるゲームのことです。今日の管理通貨制度では、お金が地球上で増え続けます。そのお金はどこへ向かうか分かりませんが、少なくとも地球上のどこかです。資本主義なので、大半はどこかの資産に向かうのでしょう。それなら、地球全体の資産を持っておけば取りっぱぐれを防げると同時に、全体のパイ増加の恩恵を享受できるだろう、というわけです。

第二に、金融工学の知見です。モダンポートフォリオ理論によると、最も効率の良いポートフォリオは「市場ポートフォリオ」であるとされています。市場ポートフォリオとは、世の中のすべてのリスク資産を、時価総額に比例した比率で保有するポートフォリオです。ただし市場ポートフォリオには反論も多く、そもそも「すべてのリスク資産」を保有することなど現実には不可能です。とはいえ、理論上は正解の1つと考えられるポートフォリオです。市場ポートフォリオは実際に構築できませんが、地球PFはなるべく市場ポートフォリオを目指そうと努めているPFです。そういうわけで、地球PFには一応アカデミックな根拠があります。

お金の性質、資本主義の仕組み、投資理論等に鑑みて、地球全体の資産を極力すべて持てば良いのではないかと思いました。このような考え方については、姉妹サイトの方に詳述しています。興味がありましたら、是非そちらも参照していただければと思います(リンク先は記事末尾)。

もちろん、投資に絶対はありません。今のところ地球PFはうまく機能しているように見えますが、一寸先は闇です。また、Ver2.0の地球PFもまだまだ不完全です。先進国や新興国の株式や債券等までカバーしていますが、フロンティア市場までは及んでいません。それに暗号資産といった新しい種類の資産クラスは現状取り入れていません。それらは今後の課題として、当面は地球PF(Ver2.0)で引き続き運用していきたいと思います。

 

【姉妹サイト】

お金と労働と地球株
~無能が30代で資産1億円を達成した方法~

 

【他の投資家ブログ】

 

はてなランキング】