地球PF運用ブログ(FIRE生活中)

2.5億円強の「地球ポートフォリオ」でFIRE生活を送る氷河期無職のブログ

理想の地球PF

私は地球全体の資産をなるべく低コストで保有したいと思っています。それを目指したポートフォリオが「地球ポートフォリオ」(以下、地球PF)です。しかし、実際に構築できる地球PFは不完全であり、理想形とは程遠い状況です。ここでは「理想の地球PF」と、それに対して実際どうか、といったことを書きたいと思います。

「理想の地球PF」とはどのようなポートフォリオでしょうか。これは簡単で、地球上の全資産が全く同じ比率で含まれているポートフォリオです。いわば、地球の縮小コピー、あるいはミニ地球といったところです。

理想の地球PFは、想像するのは簡単ですが、実現は不可能です。というのも、そもそも投資不可能な資産が数多くあります。たとえば、地球上で山や川などにも値が付き、どこかで誰かが取引しているかもしれません。それらも地球資産ですが、私がその全てを保有することは不可能です。

また、忘れてはならないのが資産としての人間です。あなたが労働者として年間500万円の給料を得ているとします。このとき、割引率を5%と仮定した場合、あなたには1億円の資産価値があります。地球全体の資産を考えるとき、地球株や地球債等に並んで、本当は「地球労働者」という大きなカテゴリがあります。理想を言えば、地球労働者という資産クラスへの投資を通じて、地球全体の労働者を保有する必要があります。気持ち悪いことを言うようですが、地球PFを完成させるために、私はあなたの一部を欲しいわけです。しかし、そんなことは当然不可能です。

つまり、理想の地球PFは実現不可能であり、実のところ正確な全体像を描くことも出来ません。地球上の何が資産で、何が資産でないかは、その時代の人類が決めることであって、確定したものではないからです。地球上の全ての領域に渡って資産を持つことなど、たとえロスチャイルドでも無理です。まして、極東のサラリーマン一匹が出来ることなど、たかが知れています。

私たちができることは、一般人でも地球全体に広く投資可能なインデックスファンドを保有することだけです。残念ながら、その資産クラスは株式、債券、不動産、商品くらいに限られてしまいます。この時点で理想から程遠くなってしまいますが、それぞれの地球資産の中でも実際には純度が相当に低くなります。

たとえば理想の「地球株」は、未上場企業も含めた地球上の全企業を含んだポートフォリオです。それに対して実際の地球株は、主にETFの「VT」を活用したもので、せいぜい上場企業9,000社をカバーしているだけです。理想の全企業保有に比べると、だいぶ「薄まって」しまいます。それでも、実際の地球PFの中では地球株が一番マシであり、他の地球資産はかなり不完全な状態です。

現状、地球株、地球債、地球不動産のそれぞれに固有の問題があります。また地球商品に至っては、そもそもゴールド1つで代替してしまっている状況です。実際の運用では、コストと手間を考慮して様々な妥協があります。現状の地球PFを構成する各地球資産の問題について、おいおい記事にできればと思います。

 

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