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映像の世紀、朝鮮戦争

映像の世紀バタフライエフェクト朝鮮戦争 そして核がばらまかれた」を視聴しました。朝鮮戦争を皮切りに大国の指導者が核保有の誘惑に取りつかれ、今や世界中に核がばらまかれてしまった、という話です。メインテーマは核なんですけど、別の面で少々考えさせられました。この戦争によって日本の立ち位置が決まり、今に至るまで変わっていないんだな、という点です。

朝鮮戦争の始まりは北朝鮮の韓国侵攻です。韓国は国連軍の支援を受けて応戦しましたがクソ弱く、国土の大半を失いかけました。国連軍の司令官はかの有名なマッカーサー。彼は戦局打開のために核兵器の大量使用を主張します。これに対し、北朝鮮を支援する旧ソ連や中国も核装備を図ります。

そうして核が拡がっていってしまうんですけど、連合軍は一方で日本の体制を一変させます。GHQは戦後、日本の右翼を封じ込めていました。しかし朝鮮戦争を期に、今度は逆に左翼を封じ込める方針に変更します。岸信介を釈放し、反共の政治体制を構築させます。また、警察予備隊という軍隊を結成させます。今の自衛隊の前身です。

アメリカを中心とする国連軍は、日本に大量の武器をはじめとした物資を発注し、日本経済は息を吹き返します。いわゆる朝鮮特需です。番組では、倒産寸前だったトヨタもこれで復活したと紹介されていました。

アメリカはその後、統一教会の教祖、文鮮明を釈放します。彼は国際勝共連合という反共組織を結成し、岸信介率いる自民党と癒着するようになります。岸信介元首相の孫が安倍晋三元首相であり、安倍さんは大変悲しいことに、統一教会を恨む青年によって暗殺されてしまいます。番組のテーマとは異なりますが、なんという因果だろうと思いました。

結局、日本の体制は朝鮮戦争によって形成されたと言えます。もっと言えば、朝鮮戦争に対峙していたアメリカの思惑によって作り変えられた国家、と言っても過言ではないかもしれません。今も続く自衛隊にまつわる憲法問題や、また今話題の統一教会に関する問題も、元を辿ればすべて朝鮮戦争に行き着きます。その憲法自体、GHQから押しつけられたものです。

今回の映像の世紀、メインテーマは核でしたが、それよりも日本の国体というか国家のあり方について考えさせられました。

 

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