先月、楽天投信が「楽天オルカン」と「楽天S&P500」を新規設定しました。
両者の信託報酬が、早くも12月1日より引き下げとなります。
いずれも eMAXIS Slim シリーズのコストを下回り、業界最安値となります。新NISAに向けた本気度が伺えます。
これに対して Slim が追随してくるかどうか注目です。それにしても物凄いコスト競争です。投資家としては歓迎ですね。ただ、三菱UFJアセットも楽天投信も、これで利益が出るのでしょうか。いずれも採算度外視でシェア獲得に邁進しているように見えます。繰上償還になってしまったら元も子もありません。
ところで、Slimオルカンも楽天オルカンもベンチマークは MSCI ACWI です。当ブログで度々言っているのですが、そろそろ FTSE GACI をベンチマークにしたコスト激安のオルカンが出て来て欲しいです。MSCI ACWI のカバー範囲は地球全体の株式市場の85%、FTSE GACI は98%です。更に前者は小型株を含んでおらず、後者は含んでいます。地球PFではカバー範囲を重視しているので、その観点から言えば明らかに FTSE GACI の方が優れています。コスト面では MSCI版が優位、カバー範囲面では FTSE版が優位、という難しい状況です。信託報酬が0.0561%の FTSE版オルカンがあれば本当は最高なんですけどね。
楽天オルカンのコストが下がり、新NISAの選択肢が増えました。これまで「つみたて投資枠」は Slimオルカン一択でしたが、楽天オルカンも検討対象となります。「成長投資枠」は依然として未定です。今のところ本家VTが最有力ですが、どちらかのオルカンで埋める可能性もあります。もし上記のコスト激安FTSE版オルカンが出れば、そっちが一気に最有力候補となります。しかし多分出て来ないでしょう。新NISA開始まで時間が無くなってきたので、そろそろ方針を決めたいと思います。
【姉妹サイト】
お金と労働と地球株
~無能が30代で資産1億円を達成した方法~
【他の投資家ブログ】
【はてなランキング】