地球PF運用ブログ

2億円の「地球ポートフォリオ」で地球全体の資産を運用する氷河期リーマンのブログ

私の新NISA戦略

今日は新年最初の土曜日です。毎週土曜日に地球PFを集計して運用状況を報告しています。いつも通り集計しようと思いましたが、メインのSBI証券が臨時システムメンテナンスということで、地球PFを構成する各ETFの最新の評価額を集計できませんでした。メンテは今日の6時から月曜日の6時まで続くそうです。そういうわけで、すみませんが明日も報告できません。SBI証券には長年お世話になっていますが、少々メンテが多過ぎて困ります。

さて、仕方がないので今日は運用報告の代わりに私の新NISA戦略というか、活用方法について書きたいと思います。満を持して今年から新NISAスタートです。これまでの一般NISAやつみてたてNISAに比べて制度設計が大幅に拡充されました。

 

<新NISA制度概要>

  • 年間投資枠:360万円
    • つみたて投資枠:120万円
    • 成長投資枠:240万円
  • 生涯投資枠:1800万円
    • 成長投資枠:1200万円
  • 非課税期間:無期限
  • 投資可能期間:無期限
  • 併用可否:可能

 

つみたて投資枠は従来の「つみたてNISA」、成長投資枠は従来の「一般NISA」に相当する感じです。両方の枠は併用可能で、合わせて年間360万円、生涯で1800万円まで投資可能です。非課税期間は無制限、つまり生涯無税で配当を受け取れます。なかなか大盤振る舞いな制度設計だと思います。

長期投資の成果は一般に、投資期間とリスク資産への投資額の積になります。そうであれば、新NISAの枠を極力早く、つまり最短5年で埋め切ってしまった方が得です。投資対象は賛否が分かれるところですが、個人的にやはり地球株にすべきと思います。地球株の一部を新NISAに割り当て、課税口座もひっくるめて地球PFを組み立てます。

また資産の最大化が目的であれば、一般に分配金が出るETFよりも、無分配で再投資される投資信託の方が有利です。まだ十分に若く、資産に手を付けないのであれば、世界全体の株式に投資するオルカン等の投信に全力で投資するのがベストということになります。なお私はもう若くなく、今年からFIREして給与所得が無くなるため、分配金が出るETFの方が良いです。この点は個々人の目的によって新NISAの活用方法が異なってきます。

参考までに、地球株の代表的なETF「VT」と、投資信託eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(通称:オルカン)の比較は以下のとおりです。どちらも素晴らしい商品ですが、カバー範囲を重視するとVTの方が優れています。

 

オルカンとVTの比較>


上記の諸々の考え方に鑑みて、私は今年分の設定を次のようにしました。来年以降も同じようにするつもりです。

 

<新NISA設定>

  • つみたて投資枠
    • 投資対象:オルカン
    • 年間投資額:枠いっぱいまで(120万円)
    • 投資タイミング:年初一括
  • 成長投資枠
    • 投資対象:VT
    • 年間投資額:枠いっぱいまで(240万円)
    • 投資タイミング:年初一括

 

理想を言えば、すべて本家VTに投資することです。本当は「つみたて投資枠」もVTにしたかったのですが、残念ながら投資対象の商品ラインナップに含まれていませんでした。本家VTをラップした投信もあるにはあるのですが、そちらはコストが高いです。そういうわけで、つみたて投資枠はオルカンで妥協しました。

そもそも私の場合、課税口座の方で既にVTを1億円強ほど保有しています。究極の理想は、これを無税の口座にすべて移し替えることです。極端の話、もし現状のVTの分配金が完全に無税となれば、それだけでFIRE可能なレベルの恩恵です。もっとも、外国税10%はどうしようもありませんが。

この理想を新NISAの制度に合わせて妥協した結果が上記の設定ということになります。記事の前半で新NISA活用のあるべき論みたいな事を述べて来ましたが、実のところ、課税口座のVTを最大限うまく移し替えたい、という動機の方が強いです。そういう意味では、新NISAで初めて投資をスタートする投資家さんとは根本的に考え方が異なるかもしれません。

たとえば新NISAのスタートを機に、巷では一括投資と積立投資のどちらが得か、といった話題で盛り上がっています。論理的には一括の方が得なのですが、私が一括にしているのは、単純に課税口座からの移し替えだからです。ゆっくり時間をかけて実行する意味がありません。

本来は1億円のVTをすべて移し替えたいけど、生涯投資枠は1800万円なのでそこまで移し替える。本来は生涯投資枠いっぱいまで一気に移し替えたいけど、年間投資額が360万円なので年初にそこまで移し替える。本来は全てVTにしたいけど、つみたて投資枠ではVTを買えないので、そっちはオルカンで妥協する。こんな感じで、課税口座のVTを全て無税の口座に移し替えるという理想に対して、新NISAの制度の限界に合わせて妥協しまくった結果がこの設定というわけです。

ここまで妥協だと繰り返して来ましたが、それでも十分にありがたい制度です。岸田政権には批判が多く、支持率が下がる一方ですが、この新NISAの制度設計は大変素晴らしいです。是非とも生涯にわたって活用していきたいと思います。

 

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