地球PFの運用方針は「なるべく費用をかけずに地球全体の資産を保有する」ことです。これに基づいて、具体的な地球PFの中身は以下のようになっています。
地球PF(2022/05 簡易版)
- 地球株
<全世界の株式>
→VT(ETF)他 - 地球債
<米国の債券>
→AGG(ETF)
<米国以外の先進国の債券>
→BNDX(ETF) - 地球不動産
<日本のREIT>
→1343(ETF)
<日本以外の先進国のREIT>
→2515(ETF)他 - ゴールド
→GLDM(ETF)
上記の中で「他」というのは、同じ役割を果たす投資信託です。
これら以外に、現状ではドルMMFや円預金から成るキャッシュがあります。ただ、キャッシュは地球PFの構築完了後には最小限にするか、それとも一定の割合で持ち続けるか、まだ決め兼ねています。持ち続ける場合、上記方針からすれば、ドル、ユーロ、ポンド、元、円などに時価総額比で分散して保有すべきかもしれませんが、とても面倒そうです。そもそも長期的には減価していく通貨を、一定割合の資産として持ち続けるべきだろうか、という疑問もあります。
いずれにしても、これらのETF群で構成される地球PFを持つことで、地球全体の資産保有を目指しています。この地球PFで、地球上の約9,000社の株式、17,000銘柄ほどの債券に加え、数千の不動産、更にゴールドを保有している状態になります。
とは言え、簡易版と銘打っているとおり、実のところ地球全体をカバーし切れていません。おおよそカバーできていると言える資産クラスは地球株くらいで、それ以外ではだいぶ妥協しています。たとえば、原油や農産物といったコモディティがごっそり抜けています。コモディティ全般をゴールド1つで代替してしまっているのです。また、地球債と地球不動産については新興国をカバーできていません。
現在、新興国の債券や不動産、あるいは各種コモディティに投資できるETFも存在しています。しかし、それらは手数料(信託報酬)が高いため、「なるべく費用をかけずに」という方針に沿わないのです。今後、手数料が許容できるレベルまで安くなれば、ぜひ地球PFへの組み入れを検討したいと思っています。あるいは、地球PFの規模がもっと大きくなれば、手数料が変わらなくても組み入れて良いかもしれません。
昨今では米国株への投資が大流行です。米国全般だけでなく、グロース株、バリュー株、高配当株、個別銘柄等々、様々な投資対象群があります。また、より安定したインカムを重視して、株式ではなく債券や不動産を重視する戦略もあります。いずれもカバー範囲の大小はあれど、地球上の何らかの資産にフォーカスして投資する戦略と言えます。
逆に地球PFの保有は、一切のフォーカスを排して地球全体のカバーを目指しています。地球上で様々な戦略を取る各投資家の投資先は、地球PFの中に大体含まれている、という表現もできるかもしれません。
一体なぜこんなポーフォリオにするのか、と不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。いわゆる「選択と集中」を全くしていないという意味で、地球PFには何ら戦略の痕跡が無いからです。また投資では「分散」が重要といっても、これでは分散が過剰だと思われるかもしれません。私なりに地球PFを構築する根拠というか思いがあるのですが、その辺りは追ってエントリーしていきたいと思います。
【姉妹サイト】