地球PF運用ブログ

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バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2

先週、土曜プレミアムで放送された「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」を見ました。言わずと知れた名作で、過去に何度もテレビで放送されています。金曜ロードショーでの放送が多かったでしょうか。先々週の土曜日にPART1が放送され、先週がPART2、今週末にPART3のようです。PART3まで見たいところですが、当日は用事があるので見れないかもしれません。

同シリーズはタイムトラベル映画の金字塔です。今回ずいぶん久々にPART2を見まして、あらためてかなり複雑な話だと思いました。この種の作品では通常、タイムトラベルと言ってもせいぜい「過去に行って現在に戻ってくる」くらいのものです。同シリーズのPART1もそうでした。ところが本作PART2では、主人公たちが以下のように各時代を行き来します。

  • 1985年(現在)
  • 2015年(未来)
  • 1985年A(別の現在)
  • 1955年(過去)

まず、マーティたちはマクフライ家の崩壊を防ぐために2015年の未来に行きます。未来でミッションを終えて現在に戻ります。しかし、そこはマーティとドクが知っている1985年ではありませんでした。2015年の老ビフが1955年に行き、若い頃の自分に「2000年までの」スポーツの結果が載っている年鑑を渡していたからです。マーティ達が戻って来た「現在」は、ビフがスポーツ年鑑を使って大儲けした別の現在(1985年A)でした。マーティ達は現在を元に戻す(1985年A→1985年)ため、今度は1955年の過去に行ってビフから年鑑を取り戻そうと奮闘します。

これだけ複雑な話を、子どもにも分かりやすく、かつ面白い作品に仕上げているのだから大したものです。変わり果てた現在(1985年A)で、ドクが黒板を使ってマーティに時間軸の説明をします。再び2015年に行って老ビフのタイムトラベルを止めようとしても、それはできません。今から行ける2015年は、この荒んだ1985年Aの延長線上にある未来、いわば「2015年A」だからです。老ビフが年鑑を持ってデロリアンに乗った、元の2015年に行くことはできません。現在を変えるためには、老ビフが若いビフに年鑑を渡した1955年に行き、年鑑を取り戻さなければなりません。しかも年鑑を取り戻すタイミングは、老ビフが若いビフに年鑑を手渡した「後」でなければなりません。そうでなければ、老ビフが2015年に戻らないからです。なんとも複雑です。

しかも、同シリーズは時間軸が1つしか無い設定になっています。他のタイムトラベル作品にありがちな「パラレルワールド」がありません。1985年Aが存在している時点で、元の1985年の世界も、つい先ほど行ってきた2015年の世界も消滅しています。時間軸が1つだからこそ、マーティたちが過去で何か行動するたびに、現在の写真が変化したり、未来の新聞の紙面が差し替わったりするのです。1985年Aでは、マーティの父ジョージがビフに殺されています。現在を変えない限り、ジョージはどの世界にも生きて居らず、完全に死んだままになってしまうという、救いがたい状況になってしまいます。

さらに状況を複雑にしているのがPART1との絡みです。1955年の当日には、PART1で1985年からタイムトラベルして来て、若き日の両親をくっ付けようと頑張っているマーティも居ます。本人同士で鉢合わせしないように気を付けなければなりません。それはドクも同様で、1955年当時の自分と接触しないように気を付ける必要があります。1985年Aから来たドクは、1955年当時のドクに話しかけられて会話してしまっており、危ないところでした。タイムトラベルの複雑さだけでなく、前作とも密接に繋がっているところがまた面白いです。

2015年の未来の描写も見ものです。まあ2022年の今から見れば過去ってことになりますけど。まず、科学技術が相当に進んでいます。空飛ぶ車、ホバーボード、自動で靴ひもが締まる靴、濡れると自動で乾く服、数秒のレンチンで大きく膨らむピザ、秒単位で当たる天気予報などなど。また、経済面では物価がかなり上がっているようです。ドクがマーティにペプシ1本を買わせるために50ドルも手渡します。それから興味深かったのが、日本経済の発展を窺わせる描写です。マーティの勤務先の上司は「フジツウ」という名前の日本人のようです。本作の公開当時は日本経済が破竹の勢いだったので、2015年頃はそういう未来になっているだろう、と予想されたのかもしれませんね。この点は現実の成り行きと比べると少し悲しいものがあります。

さて、本作で歴史を塗り替えたキーアイテムはスポーツ年鑑でした。もし私が過去に戻れたとしたら、何と言っても株で儲けることを考えるでしょうね。だって、その時代にGAFAなんて言葉を知っているのは私だけですもん。大儲けできますよ。初めて同作を見た子どもの頃は、そんなこと微塵も考えませんでした。心の汚い大人になってしまったものです。

あるいは未来に行って、成長している企業を確認してから現在に戻って来るのも良いですね。私は今日まで一度も個別株を買ったことがなく、最初から地球株、ひいては地球PFを運用しています。というのも、個別の企業の未来が全く分からないからです。もし私が急に運用法を転換して、よく分からない個別株を運用し始めたら、その時は是非タイムトラベルを疑ってください。

 

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