地球PF運用ブログ

2億円の「地球ポートフォリオ」で地球全体の資産を運用する氷河期リーマンのブログ

月の土地

先月、タレントの中川翔子さんが「月の土地」を購入した、と話題になりました。月の土地、なかなか夢があります。販売元は米国のルナエンバシー社。同社は「地球圏外不動産業」と称して、月をはじめとして火星や金星などの土地を販売しています。なお日本では、日本法人のルナエンバシージャパンが業務を委託されています。

土地の販売といっても、これはある種のジョークのようなものだと思います。同社が土地を売るためには、先立って月や他の天体を占有していなければなりません。そうでなければ所有権として認められず、本来は売ることもできません。実際には同社が地球外の天体を占有しているわけではないので、「月の土地」などの販売事業はジョークだということになります。ほとんどの購入者もおそらく「ネタ」として買っており、まさか本気で月の権益を得た、とは思っていないでしょう。両者ともジョークだと理解しているからこそ成り立っている商売です。

現在、国家が任意の天体を所有することは条約で禁じられています。ルナエンバシー社のCEOは、その条約の穴、つまり国家による所有は禁じられているけど、個人については特に定められていない、という穴を突いて月の土地を売り始めたそうです。面白いことを考える人がいるものですね。しかし、いつか人類が地球外の天体に進出するようになった時、ルナエンバシー社が販売した土地はたぶん無価値になるでしょう。おそらく条約が改訂されて、まずは国家が天体を所有し、その所有権が企業や個人に移転していく形になるのかもしれません。

果たしてそんな時代が来るのでしょうか。あり得ると思います。先日、インドの無人探査機が月面着陸に成功しました。世界4か国目の偉業です。SF映画トータル・リコール」では、火星に植民地が作られていて人類が暮らしている近未来が描かれています。将来、月や火星に人類が移り住む可能性もゼロではありません。

そうなった時、月や他の天体の土地は、いよいよ本当に価値を持ちます。現在の「月の土地」は実質的に価値がなく激安だそうですが、将来は分かりません。

いつか地球PFを通じて、月や他の天体の土地もカバーしたいところです。ただし、地球PFのポリシー上、月や火星のごく一部をポツンと所有しても仕方ありません。なるべく全体をカバーできるように所有しなければなりません。そのためには「月REIT」や「火星REIT」が必要になります。

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それらを保有した時、もはや「地球不動産」「地球ポートフォリオ」という名前は相応しくありません。それぞれ「太陽系不動産」「太陽系ポートフォリオ」に改名する必要があります。その更に未来、究極は「宇宙ポートフォリオ」になります。数百年後くらいの未来でしょうか。

まあ私が生きているうちは地球PFで十分でしょう。それはそれとして、いつか人類が宇宙に出て行くのか、その時は地球以外の天体でどんな生活を送っているのか、想像してみると楽しいです。

 

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