地球PF運用ブログ

2億円の「地球ポートフォリオ」で地球全体の資産を運用する氷河期リーマンのブログ

ビットコイン、地球PFへの追加は時期尚早

ビットコインの上昇が話題です。昨日44,000ドル(約660万円)を突破し、1か月ぶりに高値を更新しました。米国では先月、ビットコインの現物ETFが米証券取引委員会に承認され、取引が開始されました。それ以来の高値となります。

地球PFにはビットコインが含まれていません。今後の投資対象としていかがなものでしょうか。

資産運用大手Vanguardは、ビットコインETFを「投機」と見なしてアクセス提供を中止しました。一方、ライバル企業のブラックロックなどは提供に積極的です。米国でも一枚岩ではないようですね。ちなみにETFとして買えるのであれば、おそらく申告分離課税になるので、少なくとも税金の面ではこれまでより魅力的かもしれません。

正直に言いますと、暗号資産の仕組みや魅力がいまいち良く分かっていません。価値の源泉がよく分からないんですよね。たとえば株式なら企業成長による利益、債券ならクーポンが価値の源泉と言えると思います。暗号資産の場合、それに当たるものが何なのかよく分かりません。ブロックチェーン技術に支えられた暗号資産は利便性が高いのかもしれませんが、利便性のみが価値の源泉だとすると現在の価格は高過ぎる気がします。これがバブルなのかどうか、今の私には判断がつきません。

また、ビットコインは「発行額に限度があるから希少価値がある」という主張があります。その意味ではゴールドの特徴と同じなので「デジタル・ゴールド」なんて言われたりもしますね。しかし、ゴールドには実体があります。ゴールドは光り輝き、ずっしり重く、人類が何千年もかけて欲してきた物質です。一方、ビットコインには実体がありません。かつてオランダではチューリップ・バブルの熱狂がありましたが、バブルが弾けてもチューリップの球根は残ります。もし今がビットコインのバブル機だとして、今後バブルが弾けたら文字通り何も残りません。そう考えると、発行額の制限だけをもって「デジタル・ゴールド」と呼ぶのは少々無理がある気がします。

それはそれとして、地球PFの「地球全体の資産を保有する」という方針に照らせば、本来はビットコイン保有するべきです。たとえ投機でもリスクが高くても、この方針上はあまり関係がありません。実際、一般にリスクが高くて敬遠されがちな新興国債券なども保有しています。とはいえ、現時点では時期尚早と思います。ビットコインETFの登場は喜ばしいことですが、地球PFが欲しいのはビットコインだけでなく全ての暗号資産です。各種の暗号資産の中で、ビットコインだけに偏ってしまうのは問題です。それは株式で言えば米国株だけを持つのと同じです。今後ビットコインも包含した全暗号資産ETFみたいな商品が登場したら、是非とも地球PFへの追加を検討したいと思います。

 

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