地球PF運用ブログ

2億円の「地球ポートフォリオ」で地球全体の資産を運用する氷河期リーマンのブログ

VTとオルカン

地球PFの主力は「地球株」です。地球株を実現する代表的なファンドは主に以下の2つです。

  • VT
    • 正式名称:VT
    • 株価指数:FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
    • カバー範囲:地球全体の株式時価総額98%
    • コスト(信託報酬):0.08%/年
    • 特徴:小型株も含んでいる
  •  オルカン
    • 正式名称:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
    • 株価指数MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
    • カバー範囲:地球全体の株式時価総額85%
    • コスト(信託報酬):0.1144%/年
    • 特徴:小型株を含まない

 

このうち、現在日本で人気があるのは「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」です。投資家の間では「オルカン」の愛称で知られています。おそらく「全世界株=オルカン」というくらい浸透しています。信託報酬はVTより少々高いものの、この程度のコストで世界中の株式に投資できると考えれば非常に安価です。また日本籍の投資信託なので、日本円で手軽の購入できます。世界全体の株式に投資したいのであれば、一般にはオルカンが最適かと思います。

一方、VTは米国籍のETFです。カバー範囲、ファンドの規模、歴史、どれを取ってもオルカンより優れています。しかし米国ETFならではの欠点があります。第一に、購入するにはドルを準備しておく必要があります。円で買えるオルカンに対して、これは大きな欠点と言えるでしょう。第二に、分配金には米国と日本の両国で課税されます。いわゆる二重課税の状態になります。このうち米国課税分については、確定申告によって控除を受けられます(外国税額控除)。しかし特定口座でオルカンを買えば、そもそも確定申告自体が不要です。

つまり、VTは諸々のファクトがオルカンより優れているものの、運用が少々面倒くさいのです。今ではVTをベースにした「楽天VT」「SBI VT」といった商品もあります。これらを買えば上記の欠点を解消できますが、当然「本家VT」よりもコストが高くなります。

これらを勘案すれば、一般にオルカンの手軽さはVTの長所を上回ると思います。日本のほとんどの投資家にとって、VTよりもオルカンの方が適しているかもしれません。しかし、私はVTをメインに運用しています(オルカンも少々持っています)。地球PFの運用方針は「なるべく費用をかけずに地球全体の資産を保有する」ことです。このコンセプト上、私にとっては、より信託報酬が安く、よりカバー範囲が広いVTの方が適しています。

各投資家はそれぞれの運用方針や投資戦略を持っていると思います。その方針なり戦略に適したファンドを保有することができれば、それは投資家にとって非常に幸運なことだと思います。

 

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