シリコンバレー銀行とシグネチャー銀行が立て続けに経営破綻しました。私は両銀行とも知りませんでした。シリコンバレー銀行は全米16位の規模で、スタートアップ企業相手に特化した中堅銀行だそうです。シグネチャー銀行は全米19位の銀行です。両銀行の経営破綻はそれぞれ、米銀史上2番目および3番目の規模だそうです。それだけに、ニュース等では「リーマン・ショック以来の危機」などと言われています。
とはいえ、大きい方のシリコンバレー銀行でも、資産総額はリーマン・ブラザーズの3割程度です。リーマン・ショックと同列視するほどの規模感ではありません。ただし、ここから更に他銀行も連鎖的に破綻していくのであれば大変な事態となります。実際、一昨日はファースト・パブリック銀行の株価が一時80%も暴落しました。かのクレディ・スイスも危険視されています。今後の展開を見守りたいです。
恐怖指数（VIX）は急上昇し、市場はパニックの様相を呈しています。米主要株価指数も日経平均も大きく下げました。twitter上でも阿鼻叫喚のツイートが散見されます。彼らの大半は主に米国株か日本株の投資家なので、自分のPFが大きく下げているのでしょう。私も他人事ではありません。地球PFと言ったところで、その7割は地球株、そして地球株の6割は米国株です。資産状況は週末に確認しますが、見るのが怖いです。
米財務省とFRBは、預金を全額保護する金融安定化措置を発表しました。これにより、シリコンバレー銀行とシグネチャー銀行の預金者は完全に保護されます。一方、債券と株式は紙屑となるため、債券保有者および株主は丸損です。こういう事態に直面すると、あらためて投資のリスクを再認識します。
少なくとも、私には個別株を扱うのは無理です。どんなに優良に見える銘柄でも、今回のように価値が一瞬にしてゼロになってしまうリスクを孕んでいます。インデックスも時に暴落しますが、ゼロになることは原理的に考えにくいです。暴落とゼロは、似ているようで全く違います。前者はいつか回復する見込みがありますが、後者はもうゲームオーバーです。今後も地球PFを通じて、地球全体の資産を幅広く保有していきたいと思います。
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