地球PFでは、債券クラスとして「地球債」を運用しています。現行バージョンの地球債は、米国債「AGG」と、米国以外の先進国債券「BNDX」で構成されています。ということで、現行バージョンの地球債には新興国債券が含まれていません。当初は地球債に新興国債券「VWOB」を含めようと検討していましたが、諸々の理由で止めました。その辺りの事情は以前にも記事にしました。
昨年より地球PFでは地球債の割合増に努めています。元々は地球株しかなく、地球債の割合はゼロでした。今では地球債が地球PF全体の13.45%を占めるに至り、金額は約2500万円ほどになりました。
地球債がそれなりの規模に育って来たので、そろそろ新興国債券を含めても良いかな、と思い始めています。同債券VWOBの信託報酬も、いつの間にか0.25%から0.2%に引き下げられています。私が許容できる信託報酬の上限が0.2%です。当初、地球債のラインナップからVWOBを除外した理由の1つが信託報酬の高さでした。これがギリギリ許せるラインまで下がって来ました。
VWOBの国別割合は、トップがメキシコで約10%、2位がサウジアラビアで約9%です。以降は、インドネシア、トルコ、アラブ等が続きます。こうした一見リスキーな構成国群から、VWOBに魅力を感じる投資家はあまり多くないかもしれません。債券に期待される役割は、一般にリスクが低く、安全資産であることでしょう。米国債や先進国債券はこの需要を満たします。しかし、新興国債券は株式並みにリスクが高く、これでは魅力が薄れてしまうのも仕方ありません。
ただし、リスクが高いといっても、VWOBの中身はすべて国債です。国家が破綻して大暴落する可能性はそれほど大きくないものと思います。むしろ個人的には、リスクが増えても良いから、国債だけでなく社債も含めてほしいくらいです。それは地球PFの運用方針として、なるべく地球全体の資産の網羅性、カバー範囲を重視しているためです。
VWOBに投資するかどうか、投資するなら割合をどうするか。割合に関しては、地球上の債券市場に占める新興国債券の割合を調べなければなりません。それがそのまま、地球債に占めるVWOBの割合の基準になるからです。もう少し情報を集めて、VWOBへの投資要否を検討したいと思います。
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