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住宅ローン最長50年

住信SBIネット銀行は今後、最長50年の住宅ローンを提供します。最長返済期間を従来の35年から50年に延長する形です。住宅価格の高騰に対応するため、毎月の返済額を減らすことで若者の取り込みを図るとのことです。既に一部金融機関が50年ローンを提供していますが、ネット銀行では住信SBIが初です。

返済期間50年、衝撃的な数字です。人生100年とはいっても、実際に100歳まで生きられる人はごく僅かでしょう。実に人生の半分以上をローン返済に費やす人生になります。仮に22歳で就職して、3年後の25歳に早々とローンを組んだとしても、返済が完了するのは75歳です。もはや債務奴隷といっても過言ではないと思います。

個人的な感覚では、現在主流の返済期間である35年でも信じれないくらい長いです。このご時世、35年後のことなんて全く分かりません。それまでに収入が途絶えているかもしれません。昨今では終身雇用制度が崩壊しつつあり、35年先はおろか10年先も見通せません。まして50年先なんて想像もつかないです。

ただしメリットもあります。住宅ローンには団体信用生命保険(団信)がつきます。これは、返済中に借主が死亡したり深刻な障害を負ったりした場合に、ローンの残額がチャラになるという保険です。ローンはキレイに無くなって家が残ります。残された家族にとって非常に助かる仕組みです。

また、住宅ローンは一般に金利が低いので、あえて最長期間で借り入れて、低金利の返済を続けながら一方で投資に励む、という戦略も考えられるかもしれません。投資がうまく行けば、途中で繰り上げ返済しても良いでしょう。このように使いようはあるのかもしれませんが、それでも50年は長過ぎると思います。

ところで、50年ローンは住宅価格の高騰を受けて出て来ました。これ、逆はないんですかね。これまで返済額の大きさに尻込みしていた一部の若者も、今後は50年ローンの返済額であればローンを組むかもしれません。すると、今度は返済可能額から逆算されて、住宅価格はより高くなったりしないでしょうか。住宅の価格メカニズムがよく分かっていませんが、もしそうなら怖ろしいと思います。

それにしても、住宅は「衣食住」の住、人間に必須のものです。これが人生の半分以上をローン返済に費やさないと手に入らないほど高価になっています。何か異常な社会になってきている気がしてなりません。

 

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