地球PF運用ブログ

2億円の「地球ポートフォリオ」で地球全体の資産を運用する氷河期リーマンのブログ

2億円でFIREできるのか論争

先日Twitter上で、2億円でFIREが可能かどうか議論になっていました。発端のツイートは、2億円を超えると資本主義ゲームを完全に逃げ切れる、という前提の内容でした。それに対して「足りる」「足りない」と議論に発展していった形です。大方は足りるという見解のようでしたが、中には「5億円は必要」という意見もありました。この種の話は数字がどんどん大きくなっていく傾向があります。そりゃ多いに越したことはないですからね。

私はまさに2億円でFIREしようとしているので、ドンピシャかつタイムリーな話題です。興味深く拝見しました。個人的には、もちろん可能だと思っています。ただし、その可否は属性や生活水準によります。たとえば、本人がまだ若く、奥さんが専業主婦で、子供が3人居て、大きな家を購入していて住宅ローンがたんまりある、といった場合は2億円でも無理かもしれません。逆に40~50代で、独身、借金なし、生活も質素、といった場合は余裕でしょう。私は後者の部類です。

投資を始めた当初、一応の目標資産額を1億円としていました。1億円を2~3%で運用できれば、200~300万円の収入になります。それくらいあれば、会社に依存することなく生きていける、と思ったからです。単純です。しかし、リスク資産が大半なので暴落することもあります。2億円あれば、もし暴落で半減したとしても1億円残ります。さすがに逃げ切れるんじゃないかなと思います。

そういう意味では、お金の問題はもうクリアしています。30代の時点で1億円あったので、本当はとっくにクリア済みのはずです。それでも退職に踏み切れなかったのは、お金以外の懸念があるからです。

まず、退職したら取り返しがつきません。いざ無職生活に移行したら、生き甲斐を喪失して再び働きたくなる可能性があります。こないだ放送されたNHKのFIRE特集でも、そいういった人が紹介されていました。私の場合、その可能性は限りなく低いと思っていますが、それでも当該可能性が微粒子レベルで存在します。その時、今の会社並みに恵まれた労働環境を得ることは年齢的に不可能でしょう。

また、会社のコミュニティを喪失します。会社の人間付き合いなど要らない気はしますが、それでも一部の同期とは仲が良く、時々遊んだり旅行したりしています。退職後は彼らとの付き合いも疎遠になるでしょう。では、会社以外のコミュニティがあるかと言うと、これが特に無いんですよ。たまにLINEで連絡を取り合う、小中学時代の友人が2~3人居るくらいです。まして私は独身なので、退職後はほとんど誰とも会話しない日々になるでしょう。今のところ特に問題を感じていませんが、その気持ちが退職後も同じかどうか分かりません。

私たちの大半は、子供の頃は学校に所属し、大人になってからは会社に所属します。当ブログで自分自身をよく「奴隷」「社畜」などと揶揄していますが、社会的には「大企業の正社員」という何となく立派そうな身分です。FIREしたら、その身分を投げ捨てて、晴れて「無職」となります。別に無職でも何でも良いですが、失って初めてその有難みが分かった、なんて事もあるかも分かりません。いや、それは無いかな。いずれにしても、FIRE後は「どこにも所属していない」という状況になります。その状況を一度も経験したことがないから、漠然と怖いだけなのかもしれません。

とはいえ、働きたくない気持ちは上記の恐怖を凌駕します。2億円あれば、おそらく働かずに生きていくことが可能です。分配金が足りなければ、元本を一部取り崩しても良いでしょう。生活に必要な資産が形成された今、給料よりも時間や健康の方が明らかに重要になりました。生きている時間のほとんどを労働に費やして、ストレスを溜め込む日々がバカバカしいです。そろそろ会社に辞意を伝え、FIREに踏み切ろうと思っています。

 

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