地球PF運用ブログ

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エッグ・アービトラージの終焉

物価高騰が生活を直撃しています。2023年9月の消費者物価指数は前年比2.8%増となり、事前予想を上回りました。このうち食料価格は8.8%増です。ただし上昇率は前月より下がっています。鈍化しているとはいえ、毎月のように価格が上がるのは辛いものがあります。

「物価の優等生」である卵の価格も例外ではありません。昨年の秋頃までは、6個入りパックが100円(税抜、以降も同様)で売っていました。それが今や188円です。2倍近くになっています。私は日常的に卵を食べているので、何とか再び優等生に戻っていただきたいところです。

ふと気になったのですが、昨年ブログに書いた「エッグ・アービトラージ」(URTK, 2022) ってまだ有効なんでしょうか。当時の記事です。

chikyu-pf.hatenablog.com

この戦略は、当時100円ローソンで売っていた卵の価格(6個入りパック:100円、10個入りパック:198円)の歪みを利用した利殖術です。

具体的な手順は以下のとおり。


<エッグ・アービトラージの手順>

 ①6個入りパック(100円)を5つ買う。
 ②各パックから卵を全て取り出す。
 ③計30個の卵で「新10個入りパック」を3つ作る。
 ④新10個入りパック(1つ)の価格は、100円ローソンより1円安い「197円」に設定する。
 ⑤新10個入りパックを3つ全て売る。すると「91円の利益」が発生する。(197円×3つ-100円×5つ)


これを100万回繰り返せば9100万円稼げるので、ほとんど億り人になります。やったね。なぜこんな事が成り立つのかというと、卵の価格設定がおかしいからです。6個入りパックの卵単価は16.7円、10個入りパックでは19.8円になります。普通なら10個入りパックの方がボリュームディスカウントで単価が安くなるはずなのに、そうなっていません。エッグ・アービトラージは、両価格の歪みを突いた戦略でした。

これ、今でも有効なんでしょうか。結論から言うと、もう使えません。こないだ100円ローソンで卵の価格を見たら、6個入りパックが188円(単価:31.3円)、10個入りパックが253円(単価:25.3円)でした。量が多いセットの方が単価が安い、という真っ当な価格設定になっています。両者の価格に歪みが無ければ、エッグ・アービトラージは機能しません。つまり、値上がりと共に歪んだ価格設定も是正され、これによって裁定機会が消失しました。寿命の短い戦略でした。

エッグ・アービトラージは半分ジョークでしたが、ここから得られる教訓は何でしょうか。おそらく「チャンスを見つけたら、すぐに掴み取らなければいけない」ということでしょう。明らかなチャンス(裁定機会)は長続きしないものだからです。いやー、なんて勉強になる、なんて良いブログなんだろう。冗談です。また何らかのチャンスを偶然に見つけて、更に気が向いたら、当ブログで報告したいと思います。

 

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