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親ガチャ

数年前から「親ガチャ」という言葉を良く聞きます。「人生は遺伝や環境でほとんど決まってしまい、個人の努力では挽回できない」という考え方を、スマホゲームの「ガチャ」に例えた言葉です。昨年の流行語大賞トップテンにも選出されました。

私は少々複雑な家庭で育ちました。

父と弟は元ヤクザです。「ヤクザな人だった」という比喩ではなく、それぞれ指定暴力団の構成員でした。弟は何度も逮捕され、覚醒剤取締法違反で服役もしました。なお、現在は2人とも完全に足を洗い、「カタギ」として真面目に生きています。

父母は私が小学生の頃に離婚し、以降は母子家庭となりました。もっとも、父とは数回しか会ったことが無いので、最初から母子家庭のようなものでした。

このような家庭環境なので、実家には文化資本の蓄積がほとんど無く、私を除いて家族全員が中卒という状況です。マンガに詳しい方なら、「闇金ウシジマくん」に出て来そうな家だと思ってもらえば具体的にイメージしやすいかもしれません。

そんな中、私は生まれつき病弱で、あらゆる面で家族の誰とも似ていませんでした。一言で言えば、家族の中で唯一「弱い」人間でした。弟は小学校高学年あたりからグレ始め、その頃から母は弟に掛かり切りとなりました。私は学校を休みがちでしたが、たまに学校へ行くと「ムカつく奴の兄」という理由で、よくイジメのターゲットになりました。そのため友達も少なく、いつも一人で家に居て、毎日テレビゲームをしているという、なんとも暗い子供でした。

やがて成長した私は、世間一般では割と普通の、しかし家族内では極めて異色のルートを辿ります。高校卒業後、大学、大学院とコマを進め、大企業に就職しました。祖父母はこの「成果」に大層喜びました。無理もありません。何しろ家族内で義務教育を超える学歴を得たのは私だけでした。祖母は晩年、アルツハイマー認知症を患って様々なことを忘れていきましたが、私の学歴だけは最後まで忘れなかったほどです。

しかし、私は喜んでいる場合ではなく、長らく対処しなければならない問題を抱えることになりました。大学あたりからでしょうか。私の周囲には見るからに毛並みの良さそうな人間が増えていきました。その割合の増加に比例して、自分の素性を隠すための私の努力も増大していきました。特に就職後は、とにかく「身バレ」しないよう、毎日びくびくしながら生きてきました。

というのも、子供の頃であればせいぜい「ムカつく奴の兄」として多少イジメられる程度で済みました。これが長じて「ヤクザの家族」「犯罪者の身内」という、致命的な肩書きにバージョンアップしてしまったからです。

たとえば、私は過去に2度、結婚が破談になっています。どちらも原因は、相手側家族が私の家族をとても受け入れられない、というものでした。最後に付き合った彼女は、始めのうちは「あなたが犯罪を犯したわけじゃない」と言って頑張ってくれましたが、最後には「子供が欲しいけど、あなたにも犯罪者の血が流れていると思うと、、、」と心配するようになりました。私と居ても悪戯に彼女の婚期を逃してしまうだけなので、私から身を引きました。

これまで家族のことで公私ともに色々と苦労してきました。ここにはとても書けない、思い出したくないこともたくさんあります。それでも、今の私が在るのは家族のおかげです。母は女手一つで働きながら、片や病弱、片や不良という、非常に面倒な息子たちを育ててくれました。想像を絶する困難だったと思います。本当にいくら感謝してもしきれません。弟は早くからグレましたが、小学生の時にイジメられていた私を助けてくれたことがありました。世間が何と言おうと、弟は非常に優しく、正義感が強いです。 

今日は私の誕生日です。振り返れば、大変なことも多かったですが、家族への感謝の方がずっと大きいです。親ガチャという言葉には抵抗を感じます。それでも強いて言うなら、私は親ガチャに「当たった」と思っています。

 

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