地球PF運用ブログ

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米、0.75%利上げ

昨日のFOMCで、FRB政策金利の0.75%利上げを決定しました。通常の利上げ幅の3倍にあたり、27年ぶりの水準だそうです。前回のFOMCでは「次回は0.5%」と言っていました。しかし先月のインフレ率が8.6%の上昇率を記録し、インフレが全く収まっていないことが確認されました。それで今回、予定を変更して0.75%の利上げに踏み切った模様です。

振り返れば、今年3月に0.25%、5月に0.5%、そして今回6月に0.75%まで利上げ幅が拡大してきました。パウエル議長は次回も0.5~0.75%の利上げを示唆しています。インフレ退治への本気度を感じますね。FRBは失業率や株価等よりも、インフレの抑制、物価の安定を最優先にしていることがあらためて示されたと思います。

NWダウや米10年債の価格はそれほど反応しませんでした。地球株、地球債の価格も同様です。報道によると、0.75%の利上げは市場関係者の間でコンセンサスになっており、既に株価等に織り込まれていた、ということだそうです。

余談なんですけど、この「事前に織り込まれていた」という表現、どうもズルいというか、後付け感が漂うんですよね。仮に今回の0.75%利上げを受けて株価が暴落していたら、経済評論家の方々はこぞって「0.75%のインパクトで株価が暴落」って言いますよね。それが実際には暴落せず、むしろ少し上がったくらいです。そうなると、利上げ予想が「事前に織り込まれていた」からである、と説明されます。いや、じゃあ何でもありと言うか、どう転んでも説明がつくようになっているんだなと。数字は事実そのものなので大事ですけど、その数字に至った解説については、あまり真面目に聞いても意味が無いのかもしれません。

それにしても、日本から見れば米国は羨ましい状況です。超高インフレ、それを抑えるための大きな利上げ、と聞けば大変そうですけど、その分、給料だって高騰しています。ある意味で、景気が良すぎる状態を当局が利上げで必死に抑え込もうとしている、とも取れます。日本は全く逆で、未だに景気の回復が見られず、給料も横這いです。この状況なので、インフレになっても日銀は利上げに踏み切れません。

FRBはインフレ率を2%にまで引き下げることを目標にしています。この目標が叶ったとき、日本の景気、ドル円は一体どうなっているのか、気にかかるところです。

 

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