地球PF運用ブログ

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トイ・ストーリー4

金曜ロードショーで「トイ・ストーリー4」を見ました。

その前の金ローで前作「トイ・ストーリー3」を見て、これが完璧な終わり方だと思っていたので、4ではどんな展開になるのかと期待しながら視聴しました。3のラストでは、大学に進学するアンディがウッディたちと別れ、彼らをボニーに託します。アンディは、特にお気に入りのおもちゃだったウッディだけは大学の寮に持って行こうとしていました。しかし、ボニーがウッディをとても欲しがっていたので、アンディは他のおもちゃと共にウッディもボニーに引き渡したのでした。そしてウッディたちは仲間と共に、新たな持ち主ボニーの元で再び大事に遊んでもらうのでした、といった感じの綺麗なラストでした。

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そして今作。前作からそれほど時間は経っていないと思いますが、ボニーはもうウッディに飽きてしまい、他のおもちゃと遊んでいます。ウッディはクローゼットにしまい込まれたままの日々です。まあ子供の関心の持続なんて、そんなもんかもしれないですね。

それでもウッディは、内気なボニーが幼稚園でうまくやっていけるか心配して、ボニーのバッグに忍び込んで一緒に幼稚園に行き、陰ながらボニーを支援します。ボニーは幼稚園で、先割れフォークで簡易な人形「フォーキー」を作り、これを大事にし始めます。それにしても、ボニーがサクッと作ったフォーキーに、いとも簡単に命が宿ります。もし違う作品だったら、ボニーは「新手のスタンド使い」として徹底マークされていたところです。

一方、フォーキーは自分をゴミだと思っていて、いつもゴミ箱に飛び込もうとします。ウッディは毎回それを止め、まるでフォーキーの育て親のように、おもちゃの何たるかをフォーキーに教え込みます。それも全て持ち主ボニーのためです。そのウッディ自身はもうボニーから相手にされていないのに、、、。なかなか切ないです。

ストーリーの方は、ある日、ボニーたち一家がキャンピングカーで出かけます。ボニーは、フォーキーやウッディたちも帯同しています。しかし、フォーキーは窓から飛び出してしまい、ウッディはフォーキーを連れ戻そうと追いかけ、さあどうなるか、といった展開です。

ところで前作のテーマは、かつて子供に大事にされていたおもちゃも、やがて持ち主が成長すればその役割を終えてしまう、といったものだったと思います。今作では更に一歩進んでいて、既に持ち主が居ない状態で、子供部屋ではなく外の世界で生き続けている、いわば「野良おもちゃ」たちが登場します。彼らの根底には「特定の持ち主から愛されたい、遊んでもらいたい、大事にしてもらいたい」という強い切望があります。それを強烈に感じさせるキャラクターが、アンティークショップで登場するおしゃべり人形「ギャビー・ギャビー」です。

登場時のギャビーはショップの支配者といった感じで、ちょうど前作のクマ(すみません、名前忘れました)のようなポジションのキャラクターです。ウッディのボイス・ボックスを狙って、手下の腹話術人形を操ってウッディとフォーキーを捕まえようとします。ところが、ストーリーが進むにつれて、ギャビーの悲しい状況が段々と明らかになってきます。彼女は不良品で、ボイス・ボックスが正常に機能しません。そして誰も持ち主になってくれないまま、何十年もアンティークショップに居続けています。

ギャビーは、ショップの女主人の孫娘「ハーモニー」がいつか自分の持ち主になってくれる、と一方的に信じています。ハーモニーを遠目に見ながら、一緒に遊ぶための練習までしています。ギャビーは、ボイス・ボックスさえ直ればその夢が叶う、と信じ込んでいるのです。そのためにウッディのボイス・ボックスを奪おうとしていたのでした。やがてギャビーはボイス・ボックスを手に入れて、おしゃべり機能が正常になります。そして、ついにハーモニーに遊んでもらえると思ったら、、、ハーモニーは「いらない」とギャビーを捨ててしまいます。もうギャビーがかわいそう過ぎて、見ていて辛くなりました。

しかしウッディたちの手助けで、ギャビーは遊園地で迷子になった女の子に拾われます。ギャビーはようやく、自分を大事にしてくれる持ち主に出会えたのでした。ぶっちゃけ、個人的に本編よりもギャビーの話に感動しました。

このように特定の持ち主を求めるギャビーに対して、かつてのウッディの恋人で、今回ウッディと再会を果たした「ボー」は、同じ野良おもちゃでも「特定の持ち主を求めず、外の世界を好きなように生きる」という、非常に先進的な考え方に至っています。彼女はウッディと離れ離れになった後、これまで外で一体どういう人生(おもちゃ生?)を送ってきたのか、ものすごく逞しくなっています。ストーリー上は彼女が非常に重要な役割を果たしていて、「おもちゃは持ち主のための存在」と頑なに信じているウッディに大きな影響を与えます。そしてラストに、ウッディは驚きの決断をします。

3に対して4は賛否両論あるみたいですけど、私は面白かったと思います。子供向けの作品ですけど、大人が見ても楽しめるし、色々と考えさせられる内容だと思いました。

 

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