地球PF運用ブログ

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日本の豊かさ24位

国連開発計画(UNDP)によると、世界193か国・地域の中で日本の「豊かさ」は直近で24位だそうです。前回の報告から順位が2つ落ちました。なお、韓国は19位、米国は20位です。

最近は何らかの国際的なランキングにおいて、日本が順位を落とすニュースをよく目にします。昨年の日本のGDPも、ドイツに抜かれて世界4位に後退しました。

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豊かさと聞くと、どうしても経済面ばかりに注目しがちです。しかし、UNDPが定義する「豊かさ」には経済面以外の要素も含まれています。「人間開発指数HDI)」という指数で、所得、平均寿命、教育の観点から各国の豊さを測っているそうです。

たしかに経済面(所得)以外の観点がありますが、たった3つの観点で本当に各国の豊かさを測れるものなのか少々疑問です。また採択されている観点も、それが豊かさに直結するものなのかよく分かりません。

特に「平均寿命」は微妙だなと思いました。日本の平均寿命は世界一です。ただし、いわゆる「寝たきり老人」も多いです。一方、福祉大国スウェーデンには寝たきり老人など居ません。無理な延命治療をするよりも、自然な死を迎えることを良しとする価値観があるからです。価値観は人それぞれですが、少なくとも平均寿命の数値で各国の豊さを比較するのは難しそうです。

私は日本でしか暮らしたことがありませんが、色々な情報を見聞きすると、日本は世界の中で相当に豊かな国だと思います。治安は良いし、インフラは整備されているし、生活に必要なモノは割と何でも手に入ります。また、国民皆保険生活保護等のセーフティネットが整備されていて、弱者にも優しい国です。こういった面は、HDIの観点だけでは測れ切れない豊かさだと思います。

ただし、これは私の偏見も大きいかもしれませんが、日本は労働者にとっては非常にきつい国です。私は先日引っ越しまして、昨日久々に満員電車に乗りました。地獄ですよ。車内の通勤者は押し並べて苦痛に満ちた表情でした。また、日本の有給休暇取得率はワースト2位です(2022年、エクスペディア「有給休暇の国際比較調査」)。同調圧力が強い社会だからなのか、生真面目な国民性からなのか、諸外国に比べて日本の労働者はかなり不幸な気がします。

逆に言うと、労働者以外の人たちにとっては暮らしやすい国だと思います。働かずに消費するだけの人にとっては多分最高ですよ。日本の過剰サービスっぷりは有名ですからね。少なくとも今のところは。

私は4月からFIRE生活に突入します。個人的には働かずに生きられるだけでも御の字です。今後は贅沢はせずとも、それなりに豊かさを享受できるのかもしれません。

ただし、FIRE生活者が増え過ぎると困ります。その分インフラやサービスの担い手が減ってしまうので、暮らしにくい国になっていきます。そういう意味で、FIREという生き方は本来あまり注目されない方が良いです。ひっそりと生きていきたいと思います。

 

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