ネット証券の口座開設数が急増しているそうです。日経平均株価が3万円を超え、投資に注目が集まっています。さて、投資するにも原資が必要です。入金力を上げるには、基本的に収入を増やすか支出を減らすしかありません。両方実行するのが望ましいですが、どちらに重点を置くべきでしょうか。
個人的には「支出を減らす」、つまり節約の方が良いだろうと思います。収入を増やすよりラクだし、誰かと競争する必要もありません。そして、節約した分ダイレクトに原資が増えます。
それに対して、収入を増やすのは大変です。仕事を頑張っても昇給するか分かりません。同僚との競争になります。それに、頑張って何とか昇給しても、その分だけ税金が上がります。非効率です。副業にしても、本業と並行して何か新しいことを始めるのは大変でしょう。
更に根本的な問題として、資本主義経済の下では資本家が労働者の労働をピンハネします。会社員が頑張って幾ばくかの昇給を得たとしたら、その会社員はより大きな利益を会社にもたらしたはずです。その利益は、会社の株を所有している株主のものです。会社員が頑張って働いたおかげで株主の不労所得が増え、会社員はご褒美としてちょこっとだけ昇給させてもらいます。つまり、働けば働くほどピンハネされる分が大きくなり、全く割に合いません(参照:2-7. 労働のピンハネ )。
収入を増やそうと頑張って働いても、その分ピンハネされるわ税金は増えるわで効率が悪過ぎます。私たちの手元に残るのは、株主や政治家に色々取られた後の残りカスです。それが多少上がって「わーい」と喜んでいられるなら、社畜ここに極まれり、といったところではないでしょうか。すみません、言い過ぎました。
まあそういうわけで、投資の原資を増やしたい時、個人的には収入を増やすよりも支出を減らす方に注力した方が良いのではないかと思います。
【姉妹サイト】
お金と労働と地球株
~無能が30代で資産1億円を達成した方法~
【他の投資家ブログ】
【はてなランキング】