地球PF運用ブログ

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働いたら負け

最近X等で「働いたら負け」というポストをよく見かけます。有名な言葉ですね。初出は20年前のテレビ番組です。情報バラエティ番組で、ニートとされる青年が「働いたら負けかなと思ってる。」と発言して話題になりました。当時はまだ半分ネタのような言葉でした。しかし最近は、増税や物価高などで生活が苦しくなっている人が、憤りを交えて割と本気でこの言葉を用いているケースを目にします。

個人的に「働いたら負け」は真理だと思っています。「どうせ税金で取られる」とか「生活保護の方がマシ」とかって話ではなく、いや、それもありますが、もっと原理的な意味で正しいと思っています。

資本主義とは、資本家が労働者による労働をピンハネする経済システムです。このピンハネは今日、株式会社制度によって実現されています。 この制度の下では、会社員は構造的に株主からピンハネされ続けます。その意味で、まさに「働いたら負け」です。

姉妹サイトの方で、私が認識しているピンハネの具体的な仕組みを書いています。少々ラディカルな見方かもしれませんが、一人の会社員の「労働」を会社員の債務、株式会社の債権としてバランスシートに計上して考えてみると、会社員は原理的に債務超過に陥っていることが分かります。あらゆる株式会社の目的は利益を上げることであり、そのために会社員を雇っているという構造上、どんなに高給な会社員であっても構造的にそうなります。詳細は姉妹サイトの方を参照していただければと思います(参照:お金と労働と地球株 - 2-7. 労働のピンハネ)。

 

出典:お金と労働と地球株 - 2-7. 労働のピンハネ

 

そうは言っても、よほど裕福な家に生まれない限り、普通は成人したら働かざるを得ません。私たちの多くは、実のところ生まれた時から奴隷なのです。もちろん私もそうでした。それどころか私の実家は、、、まあ良いです。

chikyu-pf.hatenablog.com

 

私は来月末でようやく退職です。40代なので一応早期退職ということになるでしょうか。普通の労働者であった私は、働かない生活を得るまでに20年もかかりました。20年を経て思うことは、やはり「働いたら負け」です。同年代の同僚の多くは、おそらく更に20年近く働くことになるはずです。とてもやってられません。

20年前に名言を生み出したニート青年は当時24歳でした。氷河期世代ですね。私とほぼ同年代です。彼はその名言に続けて「今の自分は勝ってると思います」と言いました。彼のその後の消息は不明ですが、現在も勝ち続けていることを祈ります。

 

【姉妹サイト】

お金と労働と地球株
~無能が30代で資産1億円を達成した方法~

 

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