地球PF運用ブログ

2億円の「地球ポートフォリオ」で地球全体の資産を運用する氷河期リーマンのブログ

ミリオネアのハードルが上がった

円安の進行が激しいです。先週1ドル140円をつけて「24年ぶりの水準」とニュースになりました。これがもう144円まで進行しています。150円まではすんなりと行ってしまう気がします。

FRBは全力で利上げに邁進しています。一方で日銀は、全力で金利上昇を阻止しています。これでは金利差がますます拡大してしまい、円安が止まりません。

日本では一般に「1億円」の純金融資産を保有している世帯が「富裕層」と見なされています。かつて野村総研が、日本の世帯数を各種統計から金融資産別に区分けした表を作成しました。この中に「富裕層」という区分けがあり、その定義は「純金融資産が1億円以上5億円未満」というものです。これが広まって、1億円以上の資産保有者=富裕層、という概念が定着したものと思います。

一方、米国では「百万ドル」の資産保有者がお金持ちと見なされ、彼らは「ミリオネア」と呼ばれます。「1 million(100万)」から派生した言葉です。一時期「クイズ$ミリオネア」が流行りましたね。

これまで長らく、1ドルは大体100円前後でした。そのレートであれば、「米国のミリオネア(100万ドル保有者)=日本の富裕層(1億円保有者)」ということで、両者の意味がほとんど一致していました。つまり、資産規模が「富裕層」に到達すれば、それは同時に「ミリオネア」への到達と同義でした。

しかし、今日のレートで1ドルは144円です。今やミリオネアは1億円ではなく、1.44億円を保有している層です。日本のいわゆる富裕層とは、実に4400万円もの隔たりがあります。今日では富裕層に到達しても、更に1.5倍くらい資産を増やさなければ、ミリオネアになれません。

別に富裕層やミリオネアを目指す意味も必要も無いかもしれませんが、この短期間でミリオネアのハードルだけがずいぶん高くなりました。逆に言うと、今後、外国資産をメインに運用している人は、ミリオネアはともかく富裕層には割と簡単に到達する未来が訪れるかもしれません。その頃には野村総研も、富裕層の定義の変更を余儀なくされるかもしれません。

 

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