地球PF運用ブログ

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クロ現、借金投資2

クローズアップ現代「追跡!投資ブームの影で広がる借金投資 ローン不正利用の実態」を視聴しました。以前も同じテーマで放送されました。一瞬、「あれ? 再放送?」と思いましたが、今回は第2弾のようです。

いま若者を中心に投資熱が高まっています。賃金が上がらない中、老後2000万円問題などで不安を煽られているのでしょう。このブームの影で投資詐欺が横行しています。先日も20代の女性が暗号資産投資で騙されて、自殺してしまった事件がありました。いたたまれませんね。

さて、借金投資とは資産の無い人が借金で行う高額な投資のことです。今回は特に、住宅ローンの不正利用で窮地に陥った、具体例な被害例が取り上げられていました。

あるサラリーマン男性は、やはり将来不安から、不動産投資の「カリスマ投資家」Youtuberのセミナーに参加します。セミナー参加者の多くは同じようなサラリーマンです。男性はカリスマ投資家傘下の不動者業者に、4000万円の物件を紹介されます。業者は男性に、物件の購入代金として、住宅ローンを「虚偽申請」で借りることを指南します。そして男性は、業者の指示どおりに「投資」を開始します。しかし、物件には4000万円の価値などなく、ローン返済に追われる日々となってしまいました。怖い話です。

他のケースも紹介されていましたが、共通しているのは、お金の不安につけこまれて引っかかってしまっていることです。一度投資詐欺に引っかかり、お金を取り返そうと、また追加で投資詐欺に引っかかってしまった、という例も紹介されていました。番組を見ていると、「なんでこんな話を信じるんだろうか」と思ってしまいます。しかし、実際にお金に困っている状態では、そんな冷静な判断など出来ないのかもしれません。

番組では金融機関の審査も問題にしていました。つまり「審査の段階で偽装や不正を見抜けなかったのか」と。住宅ローンでは、金融機関の「代理店」が審査するそうです。その審査が杜撰だということでした。また、そもそも審査自体が緩く、若い人でも借りられてしまいます。前者は確かに構造的な問題かもしれませんが、後者は本当に問題なのでしょうか。これは若者でも住宅取得の機会を得られるように、政策的にそうしているだけではないかと思いました。

本当の問題は、不動産業者がローン申請に関与できてしまう仕組みです。これはスタジオで解説されていて、「なるほど」と思いました。アメリカでは、不動者業者は法的にローン申請には絡めない仕組みになっているそうです。日本もそうした仕組みを導入した方が良いだろうと思いました。

また、ちょっと別の感想なんですけど、こうした投資詐欺が横行している中で、今後は「真っ当な投資」を薦めている人も不当に疑われてしまうかもしれないなと思いました。特に不動産投資は、既に怪しいイメージが先行してしまっている気がします。過去にも「かぼちゃの馬車問題」とか色々ありましたからね。

投資ブームの影で投資詐欺が横行していて、そのまた影で、まともな独立系FPさん等が二次被害を被っているのかもしれません。

 

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