地球PF運用ブログ

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住宅購入も借金投資ではないのか

先日、クロ現で放送された「借金投資」に関する感想記事を書きました。

chikyu-pf.hatenablog.com

あらためて、借金投資とは「資産の無い人が借金で行う高額な投資」のことです。そして番組では、住宅ローンの不正利用による詐欺事例が特に大きく取り上げられていました。

しかし、住宅ローンを「正しく」利用して住宅を購入する行為も「借金投資」ではないでしょうか。定義上は完全に当てはまっています。「マイホームの購入と不動産投資は区別すべき」という意見もあるでしょう。ここでは、あくまで投資の観点からマイホームの購入について考えてみます。

まず、マイホームは金融商品に含まれるのでしょうか。私は含まれると思います。一見すると、マイホームは自分や家族が住むだけの家であって、収入を生み出すような金融商品ではありません。しかし、これを他人に貸し出せば、毎月収入が発生するようになります。では、この不動産は他人に貸し出した瞬間にマイホームから金融商品に変化するのでしょうか。もちろん変化などしません。形式的な議論になってしまいますが、マイホームに自分が住んでいる間は、自分で自分に家賃を支払っています。これを「帰属家賃」と言います。つまり、本来マイホームそのものは誰が住んでいようと収入を生み出す金融商品です。他人が住めばその収入(家賃)が可視化され、自分が住めば相殺されて見えなくなるだけの違いです

次に、住宅ローンを用いてマイホームを購入することについて。先に結論を言ってしまうと、「住宅ローンで家を買う」とは、レバレッジをかけて1つの金融商品に全掛けする行為です。一般的な認識とは異なるかもしれませんが、個人的には地球PFへの投資よりもはるかに危険な投資方法だと思います。なぜなら、地球PFはすべて現物(信用取引がゼロ)で、投資先は極度に分散されているからです。ある意味で、住宅ローンを用いたマイホーム購入と地球PF運用は互いに真逆の投資方法と言えるかもしれません。

数千万円の借金をして、それを全て「たった1つの株式」に全額投入する、という人はなかなか居ないと思います。一方で、住宅ローンを利用して「たった1つの不動産」を購入する人は山ほど居ます。投資の観点から見れば、両者は全く同じ投資行動です。もちろん家は必要です。そのために住宅ローンを利用することあるでしょう。しかし今の時代、35年はおろか10年先も見通せません。住宅ローンを用いたマイホーム購入は、実は相当リスクの高い借金投資であることを認識しておいた方が良いと思います。

 

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